Dis+Cover Science<br> 科学技術は日本を救うのか―「第4の価値」を目指して

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Dis+Cover Science
科学技術は日本を救うのか―「第4の価値」を目指して

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784887597921
  • NDC分類 404
  • Cコード C0240

内容説明

iPS細胞の山中教授や鉄系超伝導の細野教授など、世界をリードするスーパースターを次々と生む日本。大学はこの数年間に毎年1万件もの特許を出願するようになった。また高度な環境技術によりGDPに対する地球温暖化ガス排出量は世界最小だ。これらの有利な技術環境を利用して日本は貿易黒字を蓄積し、世界最大の対外純資産をさらに増加させつつある。だが、その中で長く続く国民の貧困感と閉塞感。日本が産業経済での復権を果たし、子どもたちが夢を語るようになるには―。20年前に世界の高温超伝導フィーバーの火付け役となり、現在、科学技術振興のリーダーである著者が、そのための「しかけ」を提案する。

目次

第1章 世界トップクラスを走る日本の科学技術(世界は研究開発メガ競争時代に入った;成果を挙げ始めた日本の大学)
第2章 日本経済長期停滞の真相を探る(成長が止まった日本経済;日本が不景気になった本当の原因)
第3章 「第4の価値」が若者に夢を与える(景気回復に必要とされるのは「新しい価値」;低炭素社会への投資が日本の未来を救う;日本の若い世代に期待する)
第4章 科学技術による「地球防衛隊」構想(若者の科学への芽を育てる;超伝導で地球を防衛する)

著者等紹介

北澤宏一[キタザワコウイチ]
独立行政法人科学技術振興機構理事長。東京大学大学院修士課程、マサチューセッツ工科大学博士課程修了。東京大学工学部教授、科学技術振興機構理事などを経て現職。日本学術会議会員。専門分野は物理化学、固体物理、材料科学、磁気科学、超伝導工学。特に高温超伝導セラミックスの研究で国際的に知られ、80年代後半、高温超伝導フィーバーの火付け役を果たす。2009年度応用物理学会業績賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

13
iPS細胞の山中教授や鉄系超伝導の細野教授など、世界をリードするスターを次々と生む日本。大学はこの数年間に毎年1万件もの特許を出願するようになった。また高度な環境技術によりGDPに対する地球温暖化ガス排出量は世界最小だ。これらの有利な技術環境を利用して日本は貿易黒字を蓄積し、世界最大の対外純資産をさらに増加させつつある。だが、その中で長く続く国民の貧困感と閉塞感。日本が産業経済での復権を果たし、子どもたちが夢を語るようになるには―。科学技術振興のリーダーである著者が、そのための「しかけ」を提案する。2016/02/15

shiaruvy

4
★2 [2010.04.15 初版] まず,日本さえよければ..のタイトルに。( ̄□ ̄|||) 〈経済〉って〈金儲け〉の訳だと思う私には,〈科学〉と云ううまやかしで地球資源使い捲る錬金術の話にしか..。 エネルギー資源である森林伐採でたくさんの繁栄した国が潰えたように,「科学」=「経済」=「金儲け」ではいかんのでは。 今の我が国トップの考えも危ういと思う..。2013/02/10

オランジーナ@

2
読了。2022/11/15

NekoApple

2
『科学技術は日本を救うのか』/★★★☆☆/日本の科学技術の水準の高さと、科学技術を用いて日本経済を再生させ、若者に希望を与えようということが書かれている。非常に勉強になった。/http://bit.ly/hMcOcf2010/11/26

totssan

1
 12年前の本から新鮮な構想に思わず出くわした、が感想。超電導電力伝送やサハラ砂漠に太陽電池を並べるという発想は多分中学生でも思いつくが、本当にやろうとする計画がすでに提案され、実行しようとしている集団がある。また日本の大学発の技術はかなりレベルが高いが、海外にむしろ注目され国内需要につながりにくい?(色んな理由で)等、今課題となっていることが書かれる。で、まずは個人レベルでちゃんと考えて何かやってみようと思う。日々課題ばっかり新たに追加認識されていくが、解決するネタも日々出ていることも認識したい。2022/09/19

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