内容説明
和より競争、平等より格差、長期的視点より目先の利益、情より公正さ、規制より自由、従業員より株主…それらのアメリカ的価値観は、はたして日本人に適したものなのだろうか?大多数の日本人を幸福にする社会にふさわしいのだろうか?グローバリゼーションのなか、改革という勇ましい掛け声によって、日本社会の根本がアメリカ文化で脅かされている。その歪みが現在の金融危機によって露呈した今、精神的アメリカ離れの声も聞かれるものの、アメリカ追従の基本的な流れは変わらない。しかし、アメリカ人とアメリカ社会にとって良い仕組みが、必ずしも日本人と日本社会にとっても良いとは限らない。元官僚でもあった著者が、アメリカ人と日本人の価値観の違いを定性的定量的に示しつつ、21世紀の世界の幸福にも寄与する日本的価値観の再評価と、それに基づく社会の仕組みの再構築、そのための政策を大担に提案する。
目次
第1章 動揺する日本社会
第2章 アメリカ社会の表と裏
第3章 日米社会の基本構造の違い
第4章 新しい日本主義のすすめ
第5章 二十一世紀の日本社会の繁栄のために何ができるか
第6章 二十一世紀型日本主義、展開への提案
著者等紹介
柴田治呂[シバタジロ]
東京農工大学大学院共生科学技術研究院教授。1970年東京大学工学部原子力工学科卒業。科学技術庁入庁。オックスフォード大学留学。外務省フランス日本国大使館、通産省工業技術院等を経て、通産省大臣官房審議官(通商政策局担当)、科学技術庁科学技術政策研究所長、科学技術振興事業団理事等を歴任。2003年、早稲田大学理工学部物理学および応用物理学科教授。2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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