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内容説明
弱冠23歳の衝撃的なデビューから80代半ばまでの約60年間、デザイン界の第一線を走り続けた河野鷹思。1930年代半ばには、すでにデザイン界の頂点に達し、戦後、グラフィックデザイン中心に移っていくさまをたどる。
著者等紹介
河野鷹思[コウノタカシ]
1906年東京・神田生まれ。本名・孝。1929年東京美術学校図案科卒。松竹キネマ(現・松竹)に入社、宣伝部で広告デザインを担当するかたわら、映画美術や演劇・舞踏の舞台美術を多数手掛ける。36年「アトリエ・コヲノ」を開設。37年パリ万国博覧会と39年サンフランシスコ万国博覧会で日本館の写真壁画をデザイン。48年新東宝映画撮影所の契約美術監督。59年総合デザイン事務所「デスカ」設立。60年世界デザイン会議の実行委員。ポスター「淡交」がニューヨーク近代美術館のパーマネント・コレクションに選出。64年第18回オリンピック東京大会デザイン委員。67年第11回冬季オリンピック札幌大会公式ポスター第一号のデザイン。68年ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ国際審査委員長。70年日本万国博覧会日本政府館の展示設計。愛知県立芸術大学学長を83年から89年まで務める。83年日本人初のロイヤルデザイナー・フォア・インダストリー会員(英国王室芸術協会)に選出される。86年東京アートディレクターズクラブ「Hall of Fame」に選出。76年勲四等旭日章、92年勲三等瑞宝章受章。99年永眠
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クナコ
5
初読。「動物会議緊急大集合!」展会場の無料ライブラリーにて閲覧。ほぼ図録。河野鷹思は大学時代に表紙絵に惚れて課題テーマに選んだことがある。くっきりとシンプルで、わかりやすく戦後グラフィックデザインの中では最も好み。今回の展示でも表紙のポスターが良い場所に飾られていて、初めて見る実物大の作品にうっとりした。ほか収録作もいささか時代を感じるものの、どれも直感的にわかりやすく良いデザインだと感じる。2023/03/18
MO
4
日本のグラフィックデザイナーの草分け存在。30年代からのポスターなどがあり時代感はあるものの古臭さは感じない。単純な丸や直線で作られる絵本のような図案は親しみがあって可愛らしい。日本のKawaiiの源流はこんなところにあるのではないのだろうか?Kawiiの本質は親しみやすさ、なのかも知れない。2021/09/02