内容説明
本書は、「景観」に歴史を読みとろうとした際に、どのような視点から考えることができるかを示したものである。二〇の事例を紹介しているが、史料写真をもとに、釈文・読み下し文を付け、さらに解説・図面・景観写真を載せることによって、景観に対する歴史的な理解が得られるように編成した。
目次
条里制の水田景観
平安時代の大和盆地
山林で働く人々の団結
別名の景観
俊乗坊重源の造営活動と開発
大田文が示す開発と景観
摂関家領荘園の開発と景観
名主の活動と荘園景観
瀬戸内の交通と荘園
神領興行法の世界
神官私領群の景観
下地中分の実態
寺僧私領群の形態
惣村の景観
照葉樹林帯のもとで
岩屋寺院と住坊の共同体
棚田景観の展開
女性から見た荘園の世界
自然災害1・日照り
自然災害2・洪水
著者等紹介
海老沢衷[エビサワタダシ]
1948年東京都生まれ。1980年大分県教育庁研究員、1987年早稲田大学専任講師、1990年早稲田大学文学部助教授、1995年早稲田大学文学部教授。早稲田大学文学部教授。水稲文化研究所所長
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