内容説明
グローバリゼーション、マルクス主義の低迷、知識人の終焉などという現状認識に抗して、国家とは何か、第三世界をどう考えるか、メディア学者と哲学者が真摯に語りあう対論集。
目次
かくもグローバルでない村、地球
マルクス主義の何を救うか?
国家は頼みの綱か、冷酷な怪物か?
知識人は何の役に立つか?
死せる第三世界のためのパヴァーヌ
著者等紹介
ドブレ,レジス[ドブレ,レジス][Debray,R´egis]
哲学者・メディア学者。Cahiers de m´ediologieを編集している
ジーグラー,ジャン[ジーグラー,ジャン][Ziegler,Jean]
社会学者。ジュネーヴ大学教授、ジュネーヴ大学付属第三世界研究所長、スイス連邦議会議員
原章二[ハラショウジ]
哲学・美学。早稲田大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハンギ
1
フランスの哲学者レジス・ドゥブレとスイスの社会学者兼スイス連邦議員のジャン・ジーグラーがフランスのラジオ放送で対談したものらしい。60ページくらいだけど中身はかなり濃厚でよかった。ドゥブレというと元は中南米のゲリラの一員として活動していた時期もあるが、もうマルクス主義とは決別しているらしい。ジーグラーの方が社会主義を信奉していて意外だった。ジーグラーいわくスイスは国家ではなく、連邦だからドゥブレの共和国への思い入れは理解できないらしい。「第三世界主義者」と言う言葉が出てくるけど、かなり共感できた。2013/05/26