感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
167
目覚めたとき、この絵本に描かれた夢から戻ってこれたら、その朝はどんなに幸福だろう。そう思いながら読み進めていくと、強い悲しみが起きて物語は急変し、驚いて本を閉じてしまった。庭の草花が、一年に一度の花まつりの季節に合わせたかのように咲いている。朝に開く花、水辺に浮かぶ花、夜を待つ花、各々の個性が華やかに丁寧に描かれている。それなのに、リーサが夢見た世界には現実と同様、喜びと哀しみが共存していた。ここは私たちの世界だから、外から見せることはできても、一緒にはなれないから。この絵本の背景には何があったのだろう。2024/02/24
ちえ
42
年末に読友さん二人とベスコフの話をしたときにお勧めされた本。直後、B*O*のウルトラセールで見つけ「導き」を感じ購入。大事に本棚にしまい花がいっぱいになる季節まで我慢していた。読み始めて気が付いたこれどこれ「夏至祭り」のお話だったのね。今読んだのも導きかな。庭、野原、畑…たくさんの花、植物たちの絵がかわいくて、とても素敵。それぞれの歌、どんな旋律なのかなー。2021/06/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
『大人のための絵本の本』 https://bookmeter.com/books/488068 で紹介されていた本。 村の夏至まつりに行きたいリーサは、おばあちゃんの帰りを待つのにお留守番しています。そこに美しい夏至の精が現れて、今夜行われるリーサの庭の花まつりに招待してくれました。花たちにはリーサが見えないようにしてくれます。花(野菜や雑草の花も)たちは楽しそうにおまつりを楽しんでいるのですが、いさかいが起こり…。2021/01/13
kiki
9
《娘の本棚》エルサ・ベスコフの絵がとにかくカワイイやら美しいやらで、ずっと見ていられる。お祭りの日に家にいなきゃいけないリースが夏至の精に花のお祭りを見せてもらえることに。草原、森、池、さまざまな所から来訪する花や草たち。一つ一つがちゃんと名前のある花で説明があって、文字と絵を見比べて楽しい。それぞれの代表が歌を披露するのも、その土地や花の性質を表現していて想像が膨らむ。粗野な雑草も力強くていい。村の祭りほど陽気ではないだろうが、リーサが体験した美しくて気品のある花まつりは私も見てみたい。2021/09/13
元気伊勢子
7
古本屋さんでたまに見かけるのでいつか読みたいと思っていた。賑やかで楽しそうにパーティーをしているのがとても素晴らしい。2021/02/13