出版社内容情報
めうしのジャスミンは、農場の裏庭で羽飾りのついた帽子を見つけました。
帽子をかぶったジャスミンを見て、農場の動物達は大笑い。でも、笑ってはみたものの、
実はみんな、帽子をかぶったジャスミンが気になって仕方がありません。みんなが
帽子をかぶりだすと、今度はジャスミンが・・・。自分自身であること、他者や集団に流されないこと、
その潔さ。子どもたち、とりわけ思春期の人たちにまっすぐ、語りたいものです。(企画広報課 K・A)
およそ10~11才から
著者等紹介
デュボアザン,ロジャー[デュボアザン,ロジャー] [Duvoisin,Roger]
1904年、スイスのジュネーブに生まれた。織物デザイナーとしてアメリカへ渡り、絵本を初めて描いたのは1932年。以来、約40年の間に130冊以上もの絵本をだした。『しろいゆきあかるいゆき』(BL出版)で1948年度コールデコット賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
179
ことりのようなものが落ちている。何だろう。ふとした興味から絵本の扉は開かれる。水面を見つめるジャスミン。いつも通りじゃないことって素敵でしょう。誰も気づかなかったことをやるって新鮮で、最初は違和感なんだろうけど、それが気に入っているのならいいさ。感じようと思えば全てが美しく見えるから。純真は次第に周囲へ伝わっていく。でもね、みんな振り回されちゃって不満が溜まっているみたい。無理しなくてもいいし、やりたいと思えばそのまま楽しめばいいんだ。合わせなくても一緒にならなくても、各々の感性を大切にしたらいいんだよ。2023/06/10
とよぽん
26
自分だけ周りと違うことをしていても、自分がいいと思ったら勇気をもって貫けばいいんだ。と、紆余曲折の末にジャスミンの周りの動物たちが納得。ジャスミン、素敵。農場の家族も。色づかいがとってもきれいな絵本だった。男女共同参画推進施設の図書室で。2019/05/19
morgen
7
単に流行を追うのではなく、たとえ変わり者と言われようが自分だけのオシャレを楽しんでいる人への応援歌。人それぞれ好きなようにすればいい。2019/04/06
藤鼠(ふじねず)
5
色使いがとても綺麗で見惚れた。帽子をかぶるジャスミンの愛らしいこと。人と違うことを厭わず、自分らしくある彼女の姿は、なかなか真似できるものではない。ああでもいいなあ。人それぞれでいいんだよなあ。2019/04/12
Misae
3
人間の社会のようなお話だった。 なんか色々考えちゃう。 自分は農場のその他大勢の動物と同じなのではないか。。ジャスミンにはなれなくてもせめて猫のコットンのようでありたい。 「わたしは、わたしがこうしていたいと思うようにするわ。」 自分は自分ということに信頼を持つ。2021/08/24