出版社内容情報
人は、誰でも、その人だけの小さな家を持っています。
テーブルの下、木の上、かさ、ダンボール箱、そして、お父さんのひざの上やお母さんのうでの中も…。
およそ6~7才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
29
リア友さんオススメ。絵は、アイリーン・ハースさん。中の絵はすべて黒一色のペン画で挿し絵的。文字がブルー。思っていたより文字が多いが、メッセージ性が強い作品なので、それも仕方ない? 大人も、子どもも、大勢で過ごす時間も楽しいが、自分だけの時間、場所も大切。自分もそうだし、他人も同じ。人を思いやる気持ちも忘れないでという想いが伝わってくる。縦長サイズの絵本。開くと正方形に近いのだが、閉じた形がちょっと珍しい。以前サークルで、この形を「のっぽ絵本」と名付けて、手づくり絵本教室をしたら、人気だった。2020/07/20
小夜風
29
【図書館】子どもが持っている秘密基地の話かな?って思ったのですが、自分の時間を大切に……ということかな。殻に閉じ籠っているみたいに見える様子は、外から見たらやっぱり心配になってしまうかも。温もりに包まれる安心感を知っているからこそ、そんな時間も尊重してあげるべきなんでしょうね。2015/09/15
Cinejazz
19
〝独りになりたいと、思うとき・・・仲間と一緒に、でもなく。 大人のひとと一緒にでもなく。 誰とも、関わりたくなくて・・・。そんな時 「あなただけの小さないえ」をもっていれば、どんなにか、よいでしょう・・・〟テーブルの下、木の上、大きな帽子、おめん…人は誰でも、自分だけの家を持つことができる。 あなたも、あなただけの家を持つことができる。 幼い頃に、誰もが持っていた「心の隠れ家」を詩的に描かれた、安らぎの絵本。2024/04/21
花林糖
15
(図書館本)子供の頃、家の中で自分だけの小さな家(秘密基地)を、色々作っていたのを思い出した。2015/10/14
ひな
12
今月のぶっくくらぶより長女用その1。「ひとにはだれでも、そのひとだけのちいさないえがひつようです」そんな一文から始まるこの絵本。子供は自分だけのひみつのいえを作る。テーブルの下、木の上、掛け布団の下...。大人も自分だけのちいさないえにいるとき(しんぶんのむこう、うたた寝中...)はひとりにしてほしいのだということ。絵もとても可愛らしく、文章も素敵でした。「あなたのおかあさんは、あなたが、ふたつのいすにもうふをかけるのをゆるしてくれますか?」には参った。子供にもっとおおらかにね、と諭されているようでした。2015/08/07