出版社内容情報
ひるが好きなしろいねこと、よるが好きなくろいねこがいました。しろいねこはくろいねこにひるを、くろいねこはしろいねこによるを、それぞれ案内します。お互いの世界を知った2ひきは次第に…。
およそ5~6才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
196
夜と昼、同じ一日なのに、時間が違うだけで前向きになれたり俯いたり、色んな事を考える。なぜ夜が怖いの。なぜ昼は楽しいの。なぜそう感じるの。夜は穏やかでもあるんだね。どちらの世界にも素敵な場面はあるし、隠されている切なさもある。あっちとこっちを区別する必要はないし、どちらか一方を選ぶこともない。いつものようにどちらも行き来できればいいし、どちらも好きになれたら幸せさ。黒と白、そして光の3色だけで描かれた奥深い絵本。黒は夜を、白は昼を好むけど、夜の白も美しく、昼の黒も鮮やかである。すべては愛するものたちのもの。2023/08/23
chiaki
50
マーガレット・ワイズ・ブラウンの文に惹かれて。昼を愛するしろねこと、夜を愛するくろねこのおはなし。お互いの世界を知ることで、しろねこは夜の世界に魅せられる。知らない世界を知ることって怖いようでわくわくする!自分の価値観を変えられてしまうほどの魅力に気づいたしろねこは今、夢中で新しい夜を知ろうとしてるんだろうな♪日本語訳が詩的でとても美しかったです。2021/03/22
Rosemary*
33
ひるがこよなくすきなしろいねこと、よるがこよなくすきなくろいねこ。それぞれの好きなところ、様々な音色をお互いに紹介します。果たしてその判定はいかに。猫ちゃんが本能に目覚めるのかな≦(∩ェ∩)≧...ニャン 表紙のインパクト、昼と夜の対比も素敵です。2014/02/23
小夜風
27
【図書館】昼がこよなく好きな白い猫と、夜がこよなく好きな黒い猫。それぞれ昼と夜の良いところを教え合いますが…。どちらもそれぞれ素敵…みたいになるのかと思ったら、意外な展開にドキッ!暗闇で猫の目が光ってるのを見たらヒィ~ってなります(苦笑)。猫って夜行性なのかな~?2015/03/19
Cinejazz
25
昼がこよなく好きな<白い猫>と、夜がこよなく好きな<黒い猫>の物語。 黒猫は、いつも独りぼっちでした。白猫が、夜、眠っているからです。ある夜のこと、黒猫は白猫に「起きなさいよ、お寝坊さん。周りにひろがる夜の気配に、耳をすましてごらんよ」「蛍も星も、音をたてないじゃないの。つきの光が、なんだって言うの?…月の光は、お日様の光のようには温かくないわ…それよりも、わたしと、昼をちょっと楽しんでみては、どうかしら?夜ももうすぐ明けることだし」「いいとも、起きていよう。きみが明日の夜、ぼくと過ごしてくれるならね!」2024/10/07
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- 和書
- 狂乱廿四孝 角川文庫