おこった月

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  • サイズ A4判/ページ数 45p/高さ 23X24cm
  • 商品コード 9784887500853
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

出版社内容情報

昔、ルーバンという男の子とラポウィンザという女の子がいました。ある月夜のこと、ラポウィンザが空を見あげて月のことを悪く言ってしまったのです。そのとたん、ラポウィンザは月によって天に連れ去られました。ルーバンは、ラポウィンザを助けようと、矢のはしごをつくって、はるかかなたの天をめざしてのぼります。天にのぼるとおばあさんが迎えてくれました。ルーバンはラボウィンザを助け出しますが、おそろしい月に追いかけられます。その時、おばあさんから授かった四つのものの力で、かろうじて逃げのびることができました。こうして、二人は無事に、自分たちの村に帰りました。(K)
およそ8~9才から

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tokotoko

35
北アメリカの先住民族に伝え継がれているこのお話は、きっと読まれた方に強力なインパクトを与え、月や虹の儚くて優しいイメージを一新してくれると思います。ルーパン(男子)とラポウィンザ(女子)は、幼馴染。ある夏の夜、ラポウィンザが月を見て、悪口を言ってしまいます。ルーパンがたしなめるものの、間に合わず、闇から現れた虹がラポウィンザをさらっていき、ルーパンの必死の救出劇が始まります。古風でシンプルな絵なのですが、力強いです。だから、絵の迫力にものまれて、どんどん引き込まれると思います。昔話の魅力たっぷりです。2014/07/26

yumiha

25
月も怒るという北アメリカの昔話。それにしても、やり過ぎなんじゃない、お月さま。お月さまから逃げ出す時に投げたアイテムが変わるのは、日本の昔話『三枚のおふだ』に似ているなあと思った。2018/06/23

あゆみらい

16
女の子、月の悪口を言ったために、連れ去られ火あぶりの刑に。助けてくれたおばあさんも、月も、なんとも言えないこわいイラストですが、連れ去られたらこわいので悪口はいいません。あまりの怖さになかなか子供の食い付きがよかった。おばあさんが夢に出そうな風貌。2020/01/05

おはなし会 芽ぶっく 

11
アメリカインディアンの昔話。北アメリカ大陸にルーバンという男の子と、ラポウィンザという女の子がいました。ラポウィンザが月の悪口を言ったため月に連れ去られ、ルーバンが知恵と勇気で救い出すおはなし。空の国のおばあさんの助け(みどりの松ぼっくり・魚の目・ばらの花・ちいさな石のかけら)が「三枚のおふだ」のようです。【1971年 コールデコット賞 オナーブック 】(日本で翻訳された絵本)2023/08/11

あおい

10
月の悪口を言って月に連れ去られた少女を助ける為、空に向かって矢を放ち続け矢の鎖をのぼって空を目指す少年。追いかけてくる月を撃退する様は3枚のお札のよう。絵に迫力があります。2022/02/13

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