出版社内容情報
グリムの昔話。貧しい粉やが死んで、三人の息子に財産分けがされました。一番下の息子には、一ぴきの猫。息子がなげいていると、猫が言います。「ごしんぱいにはおよびません、ご主人さま。わたしに、ふくろをひとつと、やぶのなかでもあるける長ぐつをあつらえてもらえませんか。そうすれば、あなたの分けまえも、そう、なげくものでものでもないことがわかりますよ」息子は、だめでもともとと、猫の申し出をかなえます。そうすると、この猫はたいへんな知恵者で、おまけに大胆不敵。本当に、猫の言うとおりになりましたとも。イギリスの古典的イラストレーターの美しい絵がお話を盛り上げます。(K)
およそ6~7才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mii22.
51
表紙買い本。お馴染みのお話で猫好きの私は何冊か読んでいるがこちらの本は挿し絵がとてもお洒落。あまり擬人化されていない長靴をはいた猫やイケメンのカラバ侯爵がお洒落。2021/07/10
gtn
24
末っ子が案外従順で器量良しであることに、猫は利用価値を見出したのだろう。王様や鬼のウイークポイントもよく押さえている。単なる浅知恵の継ぎはぎではいずれ足元をすくわれるが、人間観察力に秀でたこの猫には、そんな心配はおそらく不要。2020/11/27
ちぇしゃ
13
Cat's Meow Booksさんの猫本読書会用に購入。知っているようで読んだことなかった。幼いころに地域の子供会の映画上映会で観たアニメのイメージが強烈に残っていたのだけど、それは長靴をはいた猫が旅に出て冒険する話で、こんな話だとは思ってみなかった。よくある末子成功譚の童話なのに、主人公である三男がまったく働かない。猫が何もかもおぜん立てしてあげるという実に他力本願な話だったのね…。タイトルは有名なのに、実はオリジナルが知られていない作品ってこのほかにもありそう2019/05/15
花林糖
12
同タイトルの絵本の中で1番好きな絵。レトロ感のある版画の様な絵が素敵です。見返しの絵がお気に入り。2015/07/16
あおい
11
表紙が素敵で手に取りました。内容はスタンダード。人食い鬼がちょっとプロレスラーみたいでウケた。2022/04/28
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