出版社内容情報
昔々のお話。あーふぁは水牛にのって川をわたり、はたおりのむすめ、まーふぁに会いにいきます。まーふぁの“うた”とあーふぁの“しょう”を合わせ、お話しをする日々は幸せでした。そんなある日、あーふぁは国境いの戦いに出て行きました。ところが、戦いが終わり、季節が変わってもあーふぁは戻ってきません。あーふぁの“しょう”が鳴りだすのに導かれるよう、まーふぁは歌いながらはたおりを続けます。大臣にいわれても、輝くような布は決して売りません。そして、ついに輝くような美しい布がするするとのびて星空を川のように横切った時、二人は仲良く水牛に乗って歩いて行ったのでした。(編集企画室 U・A)
およそ8~9才から
著者等紹介
小野かおる[オノカオル]
東京に生まれた。東京芸術大学美術学部油画科卒業。東京造形大学教授。新制作協会会員。スペースデザイナーとして、銅板、陶板、ブロックなどによる壁面デザインやモニュメントを制作している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
七夕のおはなしとはまた違った天の川のおはなし。織姫と彦星は年に1回しか会えませんが、まーふぁとあーふぁは、ある意味永遠に一緒にいられるんでしょうね。2019/12/22
あおい
9
川を挟んだ恋人や水牛から七夕を連想する。2人の幸せは戦争で引き裂かれ戻ってこない男を思い女は布を織り続ける。その布が織りあがった時…悲しいけれど2人には幸せな結末。2021/07/31
ume 改め saryo
8
イラストが ふわぁ~として美しいですね。スローで長閑(^^) 映像でも見てみたいですね。織った布が夜空にかかるシーンは見ものになるでしょう!!(^0^)2012/09/27
舟江
4
作者の願望であろうか? しかしスケールの大きな素敵なストーリーだった。2020/12/06
まりこ
4
うたで結ばれた まーふぁとあーふぁの静かな愛の物語。戦争によって引き裂かれた二人。まーふぁは天の川を上ってあーふぁのもとへ。 読み聞かせると、子どもと私との間の空気が静まっていく。黙読とは違った味わいと深み。静かだけれど力強く心に響く。2012/09/05