出版社内容情報
17編の短い詩を納めます。『ぼくたちのあいさつ』は、「おす!」。この言葉に、いろんな気持ちが込められています。
けんかした日、しゃくにさわる日、ぼくたちはだまっている、「ジロリ」と「ジロリ」・・・「おれはもう息がつまるぞ」「ひょっとしたら、あいつも・・・」・・・そして、どなる。「おす!」へんじがくる「オス!」。
幼なじみと重なる『ちこく王』、できることなら運動会を回避したいわが子へ『びりのきもち』、ニンゲンってなんだろうと問いかける『ニンゲン』、子どものころに歌った『サッちゃん』、大人になることが楽しみになる『おとなのマーチ』、わが子が抱く父親のイメージと重なる『おとうさんのあしおと』・・・。
ひとつひとつの詩に、共感したり、思わず「くすっ」と笑ってしまいます。それは、自分のことや身近な人を、詩のなかに感じるからでしょう。詩人だからこそ、言葉がこんなにも心に届くのでしょう。最初に読み終えた時の気持ち、しばらくして読み直した時の新たな気持ち、様々に変化する自分の気持ちを発見し、生きていくことが楽しくなってきます。(企画広報課 O・Y)
およそ7~8才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オレンジメイツ
26
「図書館本」びりのきもちはすっこく共感。「サッちゃん」「おなかのへるうた」阪田寛夫さんの詩は楽しい。2022/05/15
あいあい
25
≪再読:蔵書≫「サッちゃん」、「おなかのへるうた」など童謡で聞き覚えのある詩をはじめ、子供の気持ちがわかるような、子供の頃を思い出すような詩が17扁。楽しく、ユニークなものが多く、ちょっとせつないものも。「びりのきもち」、「ねこをかうきそく」、「おとうさんのあしおと」など印象に残った。2015/05/27
ヒラP@ehon.gohon
24
阪田寛夫さんって、どうしてこんな詩が書けるのでしょうね。 きっと子どもだったころの気持ちを忘れないで、大切にしているからでしょうね。 共感できるのは、自分も子どもだった頃を覚えているからでしょうね。 大人の気持ちは複雑かも知れないけれど、気持ちがこんがらがった時、こんな絵本で気持ちを解きほぐしてみると、スッキリできたりするかも知れませんね。 人の気持ちもわかるかも知れませんね。 和田誠さんの素朴な絵も、こんな時にはピッタリですね。2022/03/03
遠い日
12
子どものための詩集だが、「さっちゃん」や「おなかのへるうた」など歌になって人口に膾炙しているもの、詩としてよく知られた「夕日がせなかをおしてくる」なども収められていて、なんだか懐かしいような気持ちで読んだ。タイトルになっている「びりのきもち」は、きゅんと胸を掴まれる。子どもの心の底の切なさがよく描かれている。2016/08/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
『小学校での読み聞かせガイドブック プランニング遊』で、朝読書のプログラムが参考になったので、記録しておきます。予備本 『詩』2020/03/08