内容説明
日本では有史以来、霊現象が人々の口にのぼっています。もし、霊現象がすべて錯覚や幻想だとしたら、私たちは千年以上も幻視・幻想を見続けていることになります。ほんとうにそうなのでしょうか。科学万能の現代、呪いにまつわる小説や映画がブームになっています。それは、人間は誰でも霊現象や呪い・恨み・崇りが存在することを、心のどこかでわかっているからではないのでしょうか。今回、本書に掲載した出来事は、実際に起こったことばかりです。今まで紹介されなかったのは、あまりに生々しくて、関係者たちが口を噤んでいたからなのです。まさに“封印された怪談”なのです。しかし、事件や出来事の性質上、当事者に迷惑がかかる恐れもあるので、地名や人名に一部修正を加えてあることをご了承ください。信じる信じないは自由です。ただひとつ、世の中にはこんなことも起こっているということを、わかってほしいのが本書の願いです。
目次
第1章 人家に棲むもの
第2章 職場にしのび寄る死の影
第3章 放送局の怪異現象
第4章 学校に潜む亡霊
第5章 病院にうずくまる恐怖
第6章 観光地にまつわる怨念
第7章 恐怖に魅入られた交通機関