内容説明
伊賀の「宗房」から、日本橋の「桃青」、そして深川の「芭蕉」へ。いずれにも、人間・松尾芭蕉は立ち現れている。神格化されていない生身の芭蕉の姿を、作品と芭蕉自身が影響を受けた作品群から読み解くべく、13年余にわたって月刊俳句誌に連載した、著者渾身の挑戦的芭蕉論!
目次
第1章 研究の骨格(「芭蕉」号以前;『野ざらし紀行』から『蛙合』へ)
第2章 鹿島から更科まで(『鹿島紀行』;『笈の小文』 ほか)
第3章 『おくのほそ道』(旅立ち;白河以前 ほか)
第4章 「軽み」への志向(変革;「軽み」への到達 ほか)
著者等紹介
阿部功[アベイサオ]
昭和5(1930)年、宇都宮市生まれ。早稲田大学専門部中退。俳誌『雁』所属、栃木県文芸家協会理事。在学中から教職につき、42年間(主として中学校に)奉職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。