内容説明
利根川流域における開発と、土地空間の高度利用を考究する。日光に隣接する栗山村の地で、足尾銅山の隆盛に触発されて再開発され、1300名の鉱山従事者を擁した西沢金山の盛衰をたどる。足尾鉱毒問題と利根川水系の水問題の解決のためには、渡良瀬遊水地の創設が必要であった。
目次
第1部 足尾鉱毒問題と渡良瀬遊水地(激動の時代の中で;江戸時代以前の足尾銅山;鉱毒被害の顕在化;渡良瀬遊水地創設をめぐって;利根川と渡良瀬遊水地 ほか)
第2部 西沢金山の興亡(明治に輝いた西沢金山;西沢金山開発の端緒;欧米列強と日本;西沢金山再発見;高橋源三郎の鉱山開発 ほか)
第3部 足尾銅山・渡良瀬遊水地成立および西沢金山年譜
著者等紹介
佐藤壽修[サトウトシノブ]
1941年、栃木県上都賀郡今市町大字瀬川(現日光市瀬川)に生まれる。栃木県立今市高等学校卒業後、関東地方建設局、川治ダム・利根川上流・荒川上流・下館・甲府・日光砂防の各河川関係事務所等に勤務、主に河川管理を担当。退職後「関東開発の歴史年表」を編纂中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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