内容説明
本書は、狂歌に親しみ、狂歌で結ばれた下野の歌びとに光をあてる。第一章で、通用亭・散木子らの狂歌紀行ともいうべき『四季の遊』を翻刻し、第二章では、下野の「連」の活動を資料に基づいて解説する。第三章では、下野の狂歌師をできるだけ採集し、狂名・略歴を作品とともに紹介する。最終章では、近世下野の歴史と人物を狂歌・落首でたどる。
目次
第1章 『四季の遊』を詠む
第2章 下野の「連」の活動(概説;「連」の活動)
第3章 下野の狂歌師(天雲仲道と足尾村の歌びと(足尾)
呉服堂織輔と足利連(足利)
壺枕亭三千成と今市宿の歌びと(今市) ほか)
第4章 狂歌・落首に見る下野(天正一八年(一五九〇)、細川忠興が雄長老に狂歌を贈る
慶安四年(一六五一)、将軍家光が死去する
寛文一二年(一六七二)、浄瑠璃坂の敵討おこる ほか)
著者等紹介
竹末広美[タケスエヒロミ]
1953年、栃木県に生まれる。学習院大学法学部卒業。現在、今市工業高校教諭。『藤原町史』・『いまいち市史』・『鹿沼市史』の各編さん委員を務める。栃木県歴史文化研究会会員。第1回ふるさととちぎ歴史文化研究奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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