内容説明
たえまのない苦しみ・悩みをなぐさめはげますのは詩です。詩は生涯の友だち。詩はきみを裏切らない。ポケットに一冊の詩集。
目次
リンゴの唄
泣きたくなるのはいいことだ
ムリすんなよ
悲しくてやりきれない
いつでもどきどきしてるんだ
雨ですこっそり降ってます
やけ酒
もしも月給が上ったら
うちの女房にゃ髭がある
そぼくな恋〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
27
サトウハチローの詩は好きで、ほとんど読んだと思ったのですが、未読の詩が多く収録されていました。母親のことを書いた詩が有名ですが、それ以外のものも含まれています。日本人の琴線に触れる細やかな感性の持ち主で、優しい表現で書かれているのでどんな人にも親しみやすいと思います。有名な「小さい秋みつけた」が、この詩人の作品だったことは本書で初めて知りました。童謡が好きで、子供の頃に歌っていたことを思い出します。「ちいさい秋」という表現自体が好きです。ささやかな秋の訪れを感じ取ることが、日本人の感受性の良さだと思います2024/10/10
ツキノ
16
詩集のアンソロジーといえば童話屋。2020年12月刊。51編の詩。サトウハチローの「若者の日」だったか、白球をひたむきに追う詩を高校生の時に教えてもらい、それが収録されているかな?と思ったけれどなかった。ところでわたしは「うれしいひな祭り」がサトウハチロー作とは知らなかった。編者の田中和雄さんが「リンゴの唄」を聞いた時の情景が胸を打つ。 2021/01/27
サルビア
13
絵本の読み聞かせ講座で先生はいつも詩を一編持ってこられるので、詩を読んで備えています。「りんごの歌」「長崎の鐘」「小さい秋見つけた」「モズが枯れ木で」など歌でも有名ですね。佐藤愛子さんは異母妹とかで、「血脈」はサトウハチローさんのことを書かれている。この本を読みたくなってきました。2021/07/11
てぃうり
4
子どもや自分が小さいころ歌ったおなじみの歌が懐かしい。恋愛とは無関係に「ムリすんなよ」響いた。「シャベルでホイ」、おはなし会で読んでみよう。2021/04/21
hiro6636
2
リンゴの唄、うれしいひなまつり、小さい秋みつけたなど。 母への慕情を歌う詩も多く掲載。2022/02/09
-
- 和書
- 桜の血族