内容説明
つみきであそんであげるから、まいにちおいっちにしてあげる。いつまでもげんきでいてねおじいちゃん。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
39
ボビーがまだよちよち歩きの頃、手を添えてあんよを教えてくれたおじいちゃん。古い積み木で遊んでくれたおじいちゃん。膝の上でおはなしを聞かせてくれたおじいちゃん。遊園地の思い出…。病に倒れ帰ってきたおじいちゃんはまるで別人。戸惑うボビーの背中を押したのは、きっとおじいちゃんとの思い出の数々。以前読んだ『とっときのとっかえっこ』に似て、切なくも温かくじんわりと涙する。ばぁばのことが大好きな長女は何度もこの本を読み返していました。2021/04/13
たまきら
29
内容も知らずに表紙が気に入って借りてきた本。認知症のじいじがいるオタマだからかもしれないけれど、この本を一人でずっと読んでた。ずいぶんしてから持ってきて、「このお話いいよ」。一人で全部読んで内容も説明してくれた後で、「オカンと読みたいな」…読んでいると、台所で魚をおろしている夫の手が止まっている。あっ泣いてる…。2016/12/16
遠い日
22
祖父と孫の固い絆に胸が熱くなる。一度は病に倒れ、もう元のようには戻れないと宣告されたおじいちゃん。けれど、孫のボビーは決して諦めない。治ると信じておじいちゃんの世話を根気よく続ける日々。遅々とした歩みながら、確実な変化を見せるおじいちゃんに、ちゃんと治癒の可能性はあったのだ。人間の可能性の大きさに、打たれる物語。2015/11/23
しぃ
17
切ないけどグッとくる、おじいちゃんと孫の関係。とっときのとっかえっこを思い出しましたが、こちらは同居家族なだけあっておじいちゃんの症状がリアル。2023/08/03
kayo
16
何と示唆に富んだ絵本でしょう。よちよち歩きのボビーと過ごすおじいちゃんのボブ。一緒に遊んだりお世話してくれたおじいちゃんが病気で倒れ…。立場が変わったボビーとボブおじいちゃん。ボビーの優しさと二人の思い出がおじいちゃんを救ってくれる様子がそれはそれは尊いのです。原題は『Now One Foot, Now The Other』2019/11/30