内容説明
『山村暮鳥全集 第一巻』より選び、一部の文字にルビを振り、本文の下に新かなづかいを記しました。
目次
春の河
蝶々
野良道
雲
こども
馬
朝顔
驟雲
病牀の詩
月〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mattari_life
5
故郷の昔の風景や日常を想起させる詩ばかりで、懐かしさや忘れていた温もりを思い出した。彼が見た風景、家族、季節、果物などの身の回りにあったものに対してまるで自分のすぐ近くで温かく話しかけたり呟いているかのように感じ、映像としてもとてもよく見えるし言葉も心にもするりと入ってきた。また現在の時間の流れと彼の生きていた時とは同じ時間が流れているとはとうてい思えないほどの違いを感じる。自分の故郷に彼が見たのと同じような雲が浮かんでいてもちっともおかしくない。私にとって「故郷」のような存在の詩集だ。 2014/08/14
はる
1
「昔日の客」から。恥ずかしながら、山村暮鳥という詩人を知らなかった。旧仮名遣いだけど、新仮名遣いの註があり、親切。「手」という作品が一番好き。寂しさが漂うけれど、誰しもそうやって気づくことがあるんだと思わせる。次に手を強く握る時、寂しさだけじゃなければいいと、思う。2012/02/04
雨巫女
1
全く知らない詩人さん。昔の方のようで(旧仮名遣いでなんとなく)。病気と子供の詩が印象に残る。2010/03/12
呉下の阿蒙
0
手/2018/04/12
agomariou
0
春の麗らかな日に読んだので、詩の世界に入り込んだようだった。2022/04/17