内容説明
あるところに、長い間戦争をつづけていた二つの国がありました。その一方の国には、父親と兄を戦争でなくしたポールという子どもがいて、小鳥のピルルの美しいさえずりに合わせて笛を吹き、荒んだ人々の心を和らげ、病人を元気づけたりしました。あるとき、ポールの国で小鳥の歌コンクールが開かれ、ポールとピルルが優勝しました。二人の噂は隣の敵国にも届き、王さまの知るところとなりました。すると王さまの使者がやってきて重い病気にかかった王女を、ポールとピルルの歌で元気にしてほしい、というのです。
著者等紹介
朝倉勇[アサクライサム]
1931年生まれ。1960年、コピーライターとして広告制作会社ライトパブリシティに入社。「歴程」同人。詩集に『鳥の歌』(思潮社/第4回丸山豊記念現代詩賞受賞)ほか。日本ペンクラブ会員、日本現代詩人会会員、NPO PLANT A TREE PLANT LOVE理事。東京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
19
二つの国のあいだには、いくたびも戦がありました。その一方の国にポールという子どもがいました。彼は小鳥のピルルの美しいさえずりに合わせて、笛を吹くのをいつも楽しんでいました。■伝えたい大義には同意だし、全体のあらすじとしては悪くないんだけど、たぶん悪くないだけど…。あれもこれも 色んな方面で 気になる所が多すぎて、なんだか もやもやざわざわと…。■好きかどうかで言えば好きじゃない、人に薦めるかでいえば薦めない、とだけ。■安野光雅さんの絵と装丁は良かったです。(2006年)2017/01/18
道錬
1
日本人が、外国の様子を考えながら書いた作品。大陸の中での国のあり方が感じられる。2016/08/16