内容説明
藤村記念歴程賞、高見順賞、芸術選奨文部大臣賞/詩歌文学館賞、萩原朔太郎賞/現代詩花椿賞を受賞した著者の、既刊詩集10冊(「いまは吟遊詩人」「隅田川まで」「ヴェルレーヌの余白に」「俳諧辻詩集」「萌えいづる若葉に対峙して」(思潮社)、「かぜのひきかた」「鴬」「河口眺望」「辻征夫詩集成」(書肆山田))から選んだ40編を収録。
目次
学校
五月雨
嘆き
牧歌
きみがむこうから…
電車と霙の雑木林
春の問題
蛍
夜道
婚約〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
46
9月上旬、読売新聞に栩木伸明さんの評論文が載っていて、それを読んで辻征夫さんという詩人を知った。取り上げられていた『船出』を早速図書館に予約したら、閉架図書で貸し出し中。先を越された感があった。2週間ほど待って、ようやく手にした表紙は海図のような? 編集した童話屋の田中和夫さんの「あとがき」を先に読んで、東京下町の江戸っ子と知る。詩は抒情的で、人間の弱さや寂しさ、哀しさ、可笑しさなどがにじむ。栩木さんが「言葉への信頼を取り戻すため」、「お守り」のような詩集と述べていたことに肯首。2021/09/26
あーさん☆来年も!断捨離!約8000冊をメルカリでちびちび売り出し中!(`・ω・´)ゞ
40
借りるより買う方が良さそう( ̄~ ̄;)2018/06/15
Savstrom
2
「ぼくたち海賊にもならず 妻を娶り 家庭を作り 働いたね 高く吊るされることはなかったけれど いつのまにかぼろぼろになっちゃった」 など既刊詩集10冊から選ばれた詩40編を収録する辻征夫の詩集成。 たまたま書店の棚で手に取った詩集だけど、時間・成長から取り残された自分の幼い部分を哀しみと可笑しみを交えてうたっている作品が多くて、心にじわじわゆっくりとしみこんでくる感じが良かったです。他の作品も是非読んでみたい、お勧めです。2014/02/27
遠い日
2
詩のアンソロジー『おめでとう』(小池昌代編)で知った辻征夫さん。平易なことばで、時にユーモアたっぷりに、時に恥じらいを含みながら世界を創る。愛する人との結婚を最大級の喜びのことばで語るその素直さが好ましい。大事な我が子へのこれ以上ないくらいの呼びかけが心を打つ。生活人としての疲れを滲ませつつも、詩人の透徹した目を求め続けた辻さん。彼の何冊もの作品からの編集で成った『船出』は、40編の詩が収められている。2013/09/21
くたびれ役人
1
読売新聞の書評に「学校」という詩の一部が掲載されていて、その文章にとても共感し、図書館から借りて読みました。山之口貘に触れている詩があり、うれしくなりました。平易な言葉でちょっと回りくどい言い回しががとても身近に感じられてよかったです。私は小心で休暇も取れない勤め人ですが、「学校」や「伝言」の世界にものすごく引きつけられてしまいます。2021/09/26




