出版社内容情報
数Iの確率と個数の処理がメイン
扱う問題は基礎から標準まで
場合の数、確率は、定義は実に単純だけど、その入り口あたりでつまずいてしまう人が非常に多い。
そこで本書では、
はじめての人にはわかりづらいところ
わかった人でもつまずきやすいところ
を樹形図や表をふんだんにとり入れて、とことんていねいにわかりやすく解説。
いままでもやもやしていた部分、あやふやだった部分が「なあんだ、そうだったのか!」と明らかになってもらえるでしょう。
INDEX
第1部 場合の数は思考の宝石
§1 基本の約束
§2 基本公式の説明
§3 樹形図からはじめよう
§4 基本的な問題
§5 応用的な樹形図
§6 数え方の工夫
§7 重複組合せ
第2部 確実な確率論
§1 場合の数を数えて分数にする
§2 確率の乗法定理
§3 成功か失敗か
§4 論理の活用
§5 くじ引きの極意
§6 事象の流れを読む
§7 確率の最大値
§8 漸化式を作る
§9 条件付き確率
第3部 期待値・分散・二項定理
§1 期待値と分散の定義
§2 基本的な問題
§3 確率変数を使おう
§4 二項定理
第4部 ハイレベル演習
§1 ハイレベル演習・問題編
§2 ハイレベル演習・解答編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっさん
11
データサイエンスを勉強する上での基礎知識を確認するために流し読み。ある意味、著者の持つ偏見ながら「確率」という独特の分野の息遣いを教えようとしている印象を受けた。受験生時代に読んでいた時とは本署への印象が少し変わった。2018/03/26
田仲
7
「この本欲しくて、今探してるんですよー」「え、俺2冊買っちゃったんであげましょうか?」欲しいものは口に出してみるべき。そして後輩君よ、ありがとうございます(^.^)2017/02/04
void
6
【★★★★☆】場合の数と違い、「確率はすべてのものを区別する」。この基本にして極意をきわめた汎用性のある考え方には舌を巻く。例えば264頁の京大の解答など非常にスマート。場合分け+その場合分けの説明が面倒+煩雑な計算が必要なところを、赤玉・白球を人とみなすことで教科書の例題レベルに落としこんでいる。 また、「同様に確からしい」全事象を取りなおすことによる簡易化など、本書にあるアプローチが身につけば、解くのが楽になるだけじゃなく視野が広がり楽しみが増すだろうなあ。応用力のある「基礎」学力を付けんとする良書。2014/04/08
jjm
3
改めて樹形図や場合の数の重要性を再認識。うまく計算しようと思ってもダメ。
きざはし
2
初学者向きではなく、既習者にとっても全ての説明がわかりやすいわけではない。しかし、場合の数や確率について言い知れぬモヤモヤを感じていた人には、必ず得るものがある。2012/12/10