内容説明
真言密教の根本経典とされる大日経、この経典が生まれた背景とは何か。著者自ら原文に沿って忠実に解釈すると、2千年もの時を隔てた大日経の真の姿が蘇ってきた。行者の深層心理の進歩向上を指導する教科書的要素のみならず、誰もが読めるよう分かりやすく解釈した密教経典の原点がここにある。
目次
第1部 大日如来に出会った空海(出会い;密教の器)
第2部 大日経・住心品(理解の手引;本文の逐語訳)
第3部 大日教の謎(経典にまつわる神話;祖師列伝;教主論の謎)
著者等紹介
安達駿[アダチタカシ]
立命館大学卒。(昭和23年)元高校教員。不動護摩修成会、密教塾その他を経る。大日経は密教の根本経典であるにもかかわらず、注釈書が発表された例を見ず、多くの誤解を生んでいるのに注目し、行者の立場から長年に亘り、その解釈研究に専念し、現在に至る
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