内容説明
アメリカミッション建築(YMCA・関西学院・主婦の友社etc.)、メンソレータム「現・メンターム」普及(近江兄弟社の創設)、キリスト教伝道、教育・医療・福祉事業に尽くし、天皇人間宣言をマッカーサーに働きかけ、琵琶湖畔にユートピア建設を夢みた、知られざる偉人メレル・ヴォーリズの業績と今に生きる精神。
目次
プロローグ 近江八幡とレブンワースの両市が兄弟都市に
1 琵琶湖畔のユートピア建設に向けて
2 主なき理想郷を揺るがす危機
3 よみがえるヴォーリズ精神
4 「第二創業の展開」始動
エピローグ 「兄弟都市」提携と「北米“旅考”」に想う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
53
里季さんのオススメ本です。宗教と企業という相容れないものに折り合いを付けるのはなかなか難しいものだと感じた。建築家としてページもありこちらは興味深く読みました。2014/10/06
里季
45
玉岡かおるの「負けんとき」を読み、改めてヴォーリズのことを詳しく知りたくて読んだ。私は以前から近江兄弟社に関して2つの疑問を抱いていた。①なぜ近江八幡という保守的な滋賀の田舎町にキリスト教の伝道にきたヴォーリズが受け入れられたのか、②国民的家庭薬のメンソレータムがなお売れている中でどうして近江兄弟社が倒産に追い込まれたのか、そしてメンタームとして再起した経緯はどうだったのか、である。キリスト教精神と事業がどう結びつくのかも含めて本書で答えが明らかになった。大変面白かった。私も近江商人の末裔なんだな~。2014/09/11




