心の働きについて

心の働きについて

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  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784887305410
  • NDC分類 104
  • Cコード C3010

内容説明

私たちは、自分がなぜ生まれ、世界がなぜこのように存在しているのかということを、その起源についてもゴールについても永久に経験しえないが、しかもそのなかで生の意味を問い、その意義を探り出さなければならないのである。ただ、私たちには、言わば世界の意味を照らし出す内なる太陽が具わっている。喜びや苦しみ、愛や憎しみ、美しさや醜さ、充実や虚しさなどを実感するとき、私たちは同時に自分と環境とのつながりを直接理解する。だから、私たちはこの実感から出発して、生きることの意味を問い進むことができる。この問いが未知の何かを見いだした時、それは同時に、私たち自身の新しい在り方を見いだしたのである。

目次

第1部 心の働きについて(問いの始まり;心の遠近法 ほか)
第2部 仏教の心(仏教の基本思想;日本の仏教)
第3部 西洋の心1―ヘレニズム(現代に息づく古典ギリシア;読書案内 ほか)
第4部 西洋の心2―ヘブライズム(ユダヤ教;キリスト教)
結び 宇宙の子、人間

著者等紹介

沼田隆[ヌマタタカシ]
昭和17年(1942)、茨城県(現在の)つくば市に生まれる。愛と死の問題を問い、東北大学大学院博士課程で実践哲学を学ぶ。昭和45年、愛知教育大学に就職、現在は同教授。研究領域は、ドイツ実存哲学・宗教学。存在と生の意味を探求することが、主な研究テーマである
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