内容説明
本書では、新島における闕字拒否と、その後の闕字復活の意味を解明するために、まず最初に新島遺品庫に収蔵されている新島の直筆資料を点検して、闕字使用の実態を明らかにし、テキスト・クリティークを行った。そして、その上で、新島における闕字儀礼の意味分析を試みた。
目次
序章 問題提起
第1章 闕字に関する資料批判(自筆資料に基づく闕字調査と資料批判;新島の自筆資料に現れる闕字と資料批判のまとめ)
第2章 闕字儀礼の意味分析(藩士新島の闕字儀礼;闕字不使用宣言;「請願帰朝之書」草稿における闕字復活;父親民治宛書簡における闕字復活;帰国後における闕字儀礼)
終章結論
著者等紹介
明楽誠[ミョウラクマコト]
1953年岡山県久米郡久米南町に生まれる。1979年岡山大学法文学部卒業。2000年新島論文賞受賞(同志社大学人文科学研究所)。学術博士。現在、『人権21・調査と研究』(岡山部落問題研究所)編集長
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