目次
第1章 危機的状況における大音楽家―プロローグ
第2章 モーツァルトのレクイエム―その特異性と音楽療法からの視点
第3章 シューベルトにおける絶望と癒し
第4章 ローベルト・シューマンの管弦楽作品における創造と病理
第5章 精神分裂病の表現精神病理学の音楽療法への応用―インテルメッツォとして
第6章 マーラーの晩年の作品における死の受容をめぐって
第7章 ナチ時代のフルトヴェングラー―フランクルの実存思想をふまえて
第8章 ディヌ・リパッティのこと―エピローグとして
著者等紹介
大谷正人[オオタニマサト]
1951年三重県に生まれる。1970年三重県立伊勢高等学校卒業。同年、慶応義塾大学医学部に入学するが音楽家をめざし中途退学。1975年東京芸術大学音楽学部楽理科卒業。1981年三重大学医学部卒業、卒業と同時に伊勢シティ・フィルハーモニック管弦楽団(アマチュア・オーケストラで現在、伊勢管弦楽団)を音楽仲間と共に創設し、現在に至るまで同楽団の音楽監督・常任指揮者をつとめる。1983‐1984年Max Planck精神医学研究所(ドイツ)に留学。1986年三重大学医学部付属病院精神神経科助手。1991年三重大学教育学部助教授。1999年三重大学教育学部教授、現在に至る。三重大学では、教育学部にて「障害児の病理」、「精神医学概論」などの授業を担当するとともに、医学部附属病院にて、摂食障害をはじめとする思春期・青年期の精神疾患の診療にも携わっている。なお、音楽関係では、故山田一雄氏に指揮を師事し、河野文昭氏にチェロを師事した
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