内容説明
本書は、司法試験・論文本試験問題の解説を直接の目的としているものではありません。現在の論文本試験では何が要求されているのか、出題者側はどういう受験生を合格させようとしているのか、ということの分析を目的とするものです。現在の論文本試験においては、優先枠ではない部分についても、知識量の豊富なベテランが落とされ、知識のあまり多くない若い受験生が多数合格しています。本来、試験が「知識だけ」を問う形で作られているのなら、現在のような結果は説明できません。知識と同時に要求されている他の「何か」を、それもベテランではなく若い人がもっている「何か」を、過去問の分析の中から探っていくことこそが、本書の目的なのです。
目次
総論(「どうしたら合格するか?」から「なぜ落ちてしまうのか?」への発想転換;「なぜ落ちてしまうのか?」~落ちる原因の検討;本試験で評価される答案を書くために;司法試験の3要素からのアプローチ;論文本試験での心構え)
各論(憲法;民法;刑法;商法)
著者等紹介
永山在浩[ナガヤマアリヒロ]
東京都生まれ。中央大学法学部卒業。弁護士。辰巳法律研究所専任講師。「司法試験においては、択一・論文・口述を通じて、同じことが、形式を変えて、繰り返し聞かれている」という信念のもと、常に受験生の立場に立ち「受験生に必要な情報を堤供する講義」をモットーとする。著書に『これが司法試験の正体だ!』『短答の優等生になる講座(平成7年度版~平成11年度版)』(以上、辰巳法律研究所)がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 離婚しない女 文春文庫