内容説明
作曲家の夫と小説家の妻。駆け落ち同然に結婚して、三〇年近くいっしょに暮らした。午後五時になると、カクテルを片手にふたりの時間をすごすのが日課だった。夫の死によってからっぽになった椅子。その椅子に向かって、かつてそうしたように、妻は夫へ話しかける。喪失の痛みを癒す、愛にみちた物語。
著者等紹介
ゴドウィン,ゲイル[ゴドウィン,ゲイル][Godwin,Gail]
1937年生まれ。ノースカロライナ大学でジャーナリズムを専攻、マイアミ・ヘラルド紙の記者となる。2度の結婚をへてアイオワ大学大学院で創作を学び、1970年に小説を発表。これまでに小説11作、短編集2作、ノンフィクション1作がある。A Southern Familyでトマス・ウルフ賞およびジャネット・ハイディンガー・カフカ賞を受賞、Violet Clayなどの3作品が全米図書賞候補となった。ニューヨーク州ウッドストック在住
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