内容説明
ＮＹ郊外の大学講師を務める英国人、ローレンス・ミラー。ある日研究室の棚から一冊の本を取り出すと、挿んでおいたしおりの位置が数十ページも動いていた。それをきっかけに、ミラーのまわりで次々と不可解な出来事が起こる。彼の研究室に、深夜何者かが忍び込んでいるのか？以前研究室を使っていた人物、ツルミルチクの仕業か？ミラーに降りかかる災厄は、みな彼の陰謀なのか？不条理な謎、そしてミラーの理性と妄想が複雑に入り組み、彼が語るこのストーリー自体が迷宮と化す…。
著者等紹介
ラスダン，ジェイムズ［ラスダン，ジェイムズ］［Ｌａｓｄｕｎ，Ｊａｍｅｓ］
１９５８年ロンドン生まれ、ニューヨーク在住のイギリス人作家。Ｔ．Ｓ．エリオット賞の最終候補となった最新作Ｌａｎｄｓｃａｐｅ ｗｉｔｈ Ｃｈａｉｎｓａｗ（２００１）など三冊の詩集と、ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画『シャンドライの恋』の原作となった短編所収のＢｅｓｉｅｇｅｄ（２０００）など三冊の短編集を発表している
谷みな子［タニミナコ］
１９４８年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。通訳、ニュース翻訳などに携わる。大阪府在住
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