内容説明
１９７２年ワシントンＤ．Ｃ．。何の変哲もない住宅地に突如流れた少年殺人事件のニュース。沸き立つ住人たちの目をよそに、アメリカ全体はウォーターゲートでの疑惑に揺れていた。この殺人事件が暗い影を落とすように、１０歳の少女マーシャの世界はしだいに不穏な空気に包まれていく―。少女の成長を描くオレンジ小説賞受賞のデビュー作。
著者等紹介
バーン，スザンヌ［Ｂｅｒｎｅ，Ｓｕｚａｎｎｅ］
アメリカ、ワシントンＤ．Ｃ．生まれ。Ｉｏｗａ Ｗｒｉｔｅｒｓ’Ｗｏｒｋｓｈｏｐで学んだ経歴を持ち、全国芸術基金の給付を受けている。ハーバード大学とウェルズリー・カレッジで教鞭を執るかたわら、雑誌を中心に短編小説やエッセイを発表し、ニューヨークタイムズにもしばしば寄稿している。初の長編小説となる『指先にふれた罪』で、オレンジ小説賞を受賞
友田葉子［トモダヨウコ］
１９６３年生まれ。津田塾大学英文学科卒業。英語教育にたずさわるかたわら、翻訳を手がける。神奈川県在住
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