内容説明
厳然とした階級社会のなか、腕と才覚のみを頼りに名高い探検家へと駆け上がったキャプテン・ジェイムズ・クックの決定的評伝。極貧の生い立ちと徒弟時代、海軍測量士として頭角を現した後の二度にわたる世界周航でつかんだ栄光、博物学の偉人たちとの邂逅と反目、そして三度目の航海で迎える酷薄な最期までの五十年を、一個の十八世紀人の細密な肖像として圧倒的ボリュームでつづる。
目次
ヨークシャーの徒弟
七年戦争
ニューファンドランド島の地図製作
太平洋での挑戦
タヒチとの初めての接触
快楽（キュテラ）の島
オーストラレイシアでの苦難
故国へ向かって
南極大陸
トンガ人とマオリ人〔ほか〕
著者等紹介
マクリン，フランク［マクリン，フランク］ ［Ｍｃｌｙｎｎ，Ｆｒａｎｋ］
１９４１年生まれ。著述家、歴史家。ストラスクライド大学（グラスゴー）客員教授の他、複数の大学で教鞭を執った
日暮雅通［ヒグラシマサミチ］
１９５４年生まれ。翻訳家。日本文藝家協会会員、日本推理作家協会会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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１００名山
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クックの残した航海日誌を基本に周囲の人々が残した文章と南洋の島々に残る 伝承等をパッチワークのように継ぎ接ぎクックの実態を描き出します。 厳然たる階級社会である英国でのクックの簡単な生い立ちから始まり、太平洋への第一回、南極大陸を探す第二回の航海、そして北極海を通る北西航路を求めた第三回航海でハワイのケアラケクア浜で棍棒に倒れ、切り刻まれるまでを追います。 本書は同時代の人々の文章を継ぎ接ぎ、できうる限りの想像を廃し、あくまでキャプテン・クックを描き、再評価を与えています。 2014/02/02
takao
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どうも、最後はハワイ人にも部下にも見放された観のある状況で殺害されたようだな。2018/09/21
