内容説明
ローマ帝国の分裂後、小国家間の闘争や侵入者との攻防により、戦乱の時代を迎えた西洋中世。政治、経済、宗教はすべて戦闘を優先して営まれ、人々は闘いの中で技術を育み、社会の規律を整えていった。十字軍の遠征、百年戦争、薔薇戦争、コンスタンティノープルの攻防等の大きな会戦から、小さな武力衝突や反乱に至るまで、個々の軍事的指導者たちの活躍を評価しつつ、用いられた戦術や兵器の進化を辿り、原始的な争いが近代的に洗練されてゆく様をつぶさに描く。
目次
第1章 中世初期の軍事
第2章 11世紀―拡大するヨーロッパ
第3章 12世紀―城砦と十字軍
第4章 13世紀―戦争の世紀
第5章 14世紀―歩兵の革命?
第6章 15世紀―変革の時代
エピローグ 中世の戦争の限界と遺産
著者等紹介
ジェスティス,フィリス・G.[ジェスティス,フィリスG.][Jestice,Phyllis G.]
サザン・ミシシッピ大学歴史学科主任教授。専門は中世ヨーロッパ宗教史。特に前近代の戦争史について研究している
川野美也子[カワノミヤコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2021/07/20
俊太郎
0
たっぷりの図版は良いのだけれど、その多くが出典も時代も明記されていないため、ホントにその人物や戦争を描いたものなのかいまいち信用できない。たまに挟まる戦場の模式図も面白味がない。試みは良いのだが全般に雑な印象。誤植も多い。2017/11/24
lagopus55
0
「戦闘技術の歴史 2 中世編 AD500-AD1500」創元社と同じ著者なので読み始めたが、非常に読みにくい。各章は世紀別にまとめられ、紙面下部には戦闘の年表が配置されているが、訳文が・・・。図版の出典もない。これで戦闘技術の歴史と同じ値段というのはなあ。2013/03/27