内容説明
ローマ帝国の分裂後、小国家間の闘争や侵入者との攻防により、戦乱の時代を迎えた西洋中世。政治、経済、宗教はすべて戦闘を優先して営まれ、人々は闘いの中で技術を育み、社会の規律を整えていった。十字軍の遠征、百年戦争、薔薇戦争、コンスタンティノープルの攻防等の大きな会戦から、小さな武力衝突や反乱に至るまで、個々の軍事的指導者たちの活躍を評価しつつ、用いられた戦術や兵器の進化を辿り、原始的な争いが近代的に洗練されてゆく様をつぶさに描く。
目次
第1章 中世初期の軍事
第2章 11世紀―拡大するヨーロッパ
第3章 12世紀―城砦と十字軍
第4章 13世紀―戦争の世紀
第5章 14世紀―歩兵の革命?
第6章 15世紀―変革の時代
エピローグ 中世の戦争の限界と遺産
著者等紹介
ジェスティス,フィリス・G.[ジェスティス,フィリスG.][Jestice,Phyllis G.]
サザン・ミシシッピ大学歴史学科主任教授。専門は中世ヨーロッパ宗教史。特に前近代の戦争史について研究している
川野美也子[カワノミヤコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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