機械仕掛けの歌姫―19世紀フランスにおける女性・声・人造性

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機械仕掛けの歌姫―19世紀フランスにおける女性・声・人造性

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  • サイズ B6判/ページ数 367,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784887217683
  • NDC分類 950.2
  • Cコード C0010

内容説明

本書は人造美女/独身者の機械というきわめて今日的なテーマに対し、「声」の表象に光を当てた先駆的研究である。精神分析とフェミニズムの議論をふまえながら、プルーストやルソーをはじめ、ジョルジュ・サンド、バルザック、ネルヴァル、ボードレール、ホフマン、そしてヴィリエ・ド・リラダンらの作品を通して、歌声と女性とテクノロジーの関係を鮮やかな手さばきで検証していく。聴く者を虜にする、この世のものと思われない精妙な歌声の表象がもたらすものは何か。そこには近代を特徴づける「崇高」の美学的体験が息づいている。

目次

第1章 母なる声への郷愁
第2章 エコーの忘れ得ぬ歌
第3章 女祭司の歌
第4章 時計仕掛けの鳥―歌手と天使と曖昧な性差
第5章 ボードレールと化粧する女
第6章 エディソンの録音された天使
第7章 人ならざる者の声、崇高なる歌

著者等紹介

フランク,フェリシア・ミラー[フランク,フェリシアミラー][Frank,Felicia Miller]
1952年生まれ。ワシントン大学(セントルイス)でメロン・フェローとして教鞭をとったのち、1991‐1994年、ジョンズ・ホプキンズ大学のフランス語客員准教授を務める。声の表象の系譜をたどり女性と人工性を論じた『機械仕掛けの歌姫』で第一作目

大串尚代[オオグシヒサヨ]
1994年、慶應義塾大学文学部卒業。2000年、同大学大学院文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。現在、慶應義塾大学文学部准教授。専門はアメリカ文学、フェミニズム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

4
プルースト『失われた時を求めて』は、電話が生活に入り始めた時代を描いているそうな。いつか読まなきゃなぁ…▲19世紀フランスの「声」と「自動人形」に焦点を当てた、ジェンダー化された聴覚文化論。『プリパラ』の読み解きに使えるかしら…。また、ネット上で皮肉られる「まなざし村」…〈男と女の性差を「見る」という観点からばかり考える流行の野望〉p.358 (解説 高山宏)への有効な批判も拾えるかもしれない。2017/07/23

kenitirokikuti

3
ロマン主義は、女(体)を精神に対して物質的・自然的とみなした、という通念があるが、声においては自動人形のような技術性や人工性と同一視もされた。声のジェンダーは、たしかに肉とはだいず異なる▲17世紀までのイタリア・オペラの主役はカストラートだった(モンテヴァルディ『オルフェオ』初演でエウリディケを演じたのはカストラート)。18世紀フランスを中心に、カストラートの位置はソプラノに代わる2017/07/23

兎乃

2
再読しました。ヴィリエ・ド・リラダンの「未来のイヴ」が多く引用されています。“第一章 母なる声への郷愁・第二章 エコーの忘れ得ぬ歌 ・第三章 女祭司の歌・第四章 時計仕掛けの鳥-歌手と天使とあいまいな性差-・第五章 ボードレールと化粧する女・第六章 エディソンの録音された天使・第七章 人ならざる者の声、崇高なる歌” 拙速な部分もあり 高山宏氏の解説は褒めすぎと感じますが、とてもレベルの高い『聴覚文化論』で、発売された今年の冬から数回の再読を楽しんでいます。原書はこちら→ http://www.amazo2012/08/09

ノヒイ ジョウタ

0
ある程度の予備知識が必要な一冊。『声』の要素につながる哲学・劇作・小説・詩・心理・・・19世紀フランスの限定された範囲だけでもここまで掘り下げられるものかと驚愕。2010/11/24

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