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コナン・ドイル伝

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  • サイズ A5判/ページ数 568p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784887217607
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0098

内容説明

アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞したにもかかわらず、刊行後10年を経てなお邦訳の機会に恵まれなかった充実の評伝が今ここに!良質のパスティーシュ作品をものする筋金入りのシャーロッキアンたる著者と、最新のホームズ個人全訳をなしとげた訳者による決定版。

目次

空席
靴屋のひざ石
北方の偉大なダイバー
素姓のあやしい男
三ポンドの家具とコンビーフひと缶
「あなた、アフガニスタンに行っていましたね」
スラッテンミアーからの旅人
深い謎を秘めた青年
不可能なことばかり
ふたりの共作者〔ほか〕

著者等紹介

スタシャワー,ダニエル[スタシャワー,ダニエル][Stashower,Daniel]
作家。1960~。『ニューヨーク・タイムズ』、『ワシントン・ポスト』などに寄稿するジャーナリストでもある。BSI(ベイカー・ストリート・イレギュラーズ)会員。『コナン・ドイル伝』と“ARTHUR CONAN DOYLE:A Life in Letters”(共著)で、2000年と2008年のアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)を受賞

日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
翻訳家。1954~。ホームズものをはじめとするミステリーの他、SF、ノンフィクションなど幅広いジャンルで活躍。日本推理作家協会、日本シャーロック・ホームズ・クラブ、BSI会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

11
知られざるドイルの横顔が満載で、驚きの連続の伝記。『シャーロック・ホームズ』により作家としての名声を手に入れたドイルは、その『ホームズ』に始終翻弄される作家人生を歩んでいくこととなる。その愛憎相半ばする屈折の心理が、実におもしろい。晩節を汚したとされる心霊研究への傾倒と、悪名高き妖精写真への信奉も、本書では偏見を捨て客観的に、そして何よりもドイルへの思いやりを持って記述されていて、好感が持てる。(つづく)2010/03/18

Gen Kato

5
医者、船乗り、ボクサーそして作家としての前半生、再婚と従軍、心霊主義と、とにかくエネルギッシュに生きたコナン・ドイルの人生を丹念に追った評伝。憶測や批判も控えめなところが好ましい。フーディーニやバーナード・ショーとの関わりが興味深かった。チャレンジャー教授シリーズ、読みたくなりました。2018/07/11

ソラーレ

4
コナン・ドイルはどんな人だったのか。それはこだわりが強く、自分の周りが見えなくなるってことがしばしばあったように思える。しかし、孤立しすぎずに上手くやっていけたのは、彼の母との定期的な手紙のやり取りで自分のことを伝え、見つめ直し、反省していたからかもしれない。だから彼は現実離れしすぎず成功できたのかと思う。⚫︎本書を読んで自分のことを書く事、伝えることによって自分のことを冷静に見つめ直す大切さを感じた。2024/04/10

SEI

4
行動の人ドイル評伝。中学生以来の再読。その時分は理解できなかったが、知識を多少得た現在、実に冷静な筆致で丹念に人生を追った書であることが分かる。 稼いではいた開業医時代、長じてからも三度の引っ越し、スイスでの療養、納得しかねる後妻との関係、冤罪事件、政界進出、馴染みある文豪達との交遊、啓蒙家としての触手の広さ。 まさに激動であり、心根のまっすぐな人ドイルであることが理解される。 残念ながらその力を向ける方向がどうも間違っていたのが彼の人生だったのだろう。2017/09/25

kira

2
『シャーロック・ホームズ』の作者としてしか知らなかったコナン・ドイルがどういう性格でどういう人生を生きたかが最後まで興味深く読めた。印象としては紳士で行動的。しかし心霊主義を支持していた事は理解出来ない。2010/04/06

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