内容説明
ボディ・ペインティング、瘢痕、古典古代、古代エジプト、宮廷ファッション、「人類の進化と性淘汰」、アールヌーボー、戦後復興、ニュールック、スウィンギング・ロンドン、パンクスとアンドロギュヌスのポップ・スターたち、そしてSM、ボンデージ、ピアシング…魂と肉体の自由を追い求めるひとりの研究者が見たプリミティヴ・アートからモダン・プリミティヴズへと円環するファッションとボディ・アートのアラベスク模様。豊富な図版と資料を参照しながら時空を超えた無限世界を逍遥する。
目次
1 肉体礼讃
2 装飾の歴史
3 文明の刻印
4 社会のシンボル
5 変化の理由
6 符号の時代
7 精神の美粧
8 エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
37
人間が生きるために必要であった感情はザックリ「好き」か「嫌い」か。追か逃か?好きは命を継続する物であり、食べ物であったり、異性であったり、友人であったりする。嫌いは命の継続を妨げるもの。腐敗した食べ物であったり、捕食者(動物)であったり、ライバル(敵)であったりする。美しいと感じるもの。自分が美しいと思う物を見るのは心地よい。好きだから美しいのか?美しいと思うから心地よいのか?進化の過程で美を感じる感性が発生したとすれば性淘汰で異性に美を感じない訳にはいかない。人間が何故裸になったか?そこに解があるようだ2020/02/05
kitarou
1
古今東西のあらゆる人体美を追求。男も女も。筆者ジュリアン・ロビンソンの収集資料には脱帽、掲載写真、資料の多さも大満足で、それを眺めるだけでも楽しい。刺青、ピアス、ボディ・アートの数々に人種も肌の色も関係なくただただ圧倒されるばかりだ。美の基準は、民族により時代により社会により様々で、それは人の数ほどある。2012/12/30