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内容説明
初めに言葉―ホビット―ありき『ホビットの冒険』や『指輪物語』に登場する人物や舞台の「名前」に込められたヒミツとは…?トールキンが創りあげた壮大な物語の世界を“ことば”というものさしを使って読み解く。ビルボの性格、ゴクリの本性、サルマンの裏切り、フロドやガンダルフと旅の仲間たちがたどった運命はすべて、名前に隠されていた。
目次
初めに「ホビット」という言葉ありき
辞書―ホーカス・ポーカス
入口―ビルボ・バギンズ
ゴクリとゴブリン
ホビットの系譜と歴史
祖先あるいは開祖
バック郷とブランディ屋敷
トゥック郷と大スミアル
ホビットと土地
ホビット庄と大掘町
ホビット庄の町
袋小路屋敷:ホビットの家
ドワーフの陰謀
魔法使ガンダルフの魔法
トロルと巨人
ドラゴンの名前
ホビット庄社会
指輪保持者フロド
ホビットの仲間たち
ホビットと指輪
著者等紹介
デイ,デイヴィッド[デイ,デイヴィッド][Day,David]
カナダ生まれ。トールキンに関する多くの著作がある
ポストマ,リディア[ポストマ,リディア][Postma,Lidia]
オランダ生まれ。アムステルダムの美術学校でイラストを専門に学ぶ
井辻朱美[イツジアケミ]
歌人・作家・翻訳家。白百合女子大学文学部教授。専門は英米ファンタジー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
44
『ホビットの冒険』『指輪物語』を「ことば」を元に読み解く。作者のトールキン自身が古英語の専門家だけあって、その作品に出てくる「ことば」達は古英語や古独語などから使っていると言うのが著者の主張。納得できる語呂合わせも多分にあり、感心しきり。ただ、求めていたものとはちょっと違ったかな。★★★★☆2017/02/03
千尋
12
トールキンが描いた『ホビットの冒険』や『指輪物語』の世界を「ことば」で読み解く本*この本を読んでいて、『ホビットの冒険』を一度読んでみたいと思いました*2010/10/07
𝘺𝘰𝘭𝘪𝘤𝘦
7
「ホビット」や「指輪物語」に登場するキャラクターや場所の名前を、英語をはじめ様々な言語から紐解く本。指輪シリーズは読んでいる前提。たぶん英語に関する知識ももっとあった方が楽しめたんだろうなと思いつつ、"このキャラクターの名前には実はこんな意味も隠れているのかな?"と思いながらページを捲るのが楽しい。2024/11/18
けむりの猿c((•ω•))ɔ
3
「名は体を表す」という諺があるが、例えば子供に「てつや」という名を付けるとして「哲也」と「鉄也」では全く違う子に育ちそうに思う。…違うか(; ・`д・´)チガウノカ…トールキンが1969年度のノーベル文学賞の候補者の一人にリストアップされていたことが、今年はじめに公開された(50年間非公開の)選考資料により明らかに。井上靖氏も候補に挙げられていたとか。あ、感想はリディア・ポストマのホビットのイラストが、かわええ♪ (*´∀`*)そんだけ♪2020/10/24
joyjoy
2
「ホビットの冒険」や「指輪物語」に登場する人物や舞台の「名前」に込められた秘密を解き明かしていく…。「指輪物語」も読んでから読めばよかった。 訳者の井辻朱美さんは歌人でもある。自分の本日の読書が思わぬところでつながっておりちょっと嬉しかった。2020/01/09