内容説明
今、なぜハプスブルクなのか?ハプスブルク・ブームの火つけ役となった著者が、700年にわたって存続した王朝盛衰の秘密と、その今日的意義について平易に語り伝える。
目次
第1部 巨大帝国の誕生(新天地オーストリア;巨大帝国の盛衰;結婚政策;信仰と宗教政策)
第2部 ハプスブルク家人物伝(隠れた名君たち;歴代最大の女傑マリア・テレジア;女帝の忠臣たち;女帝の娘たち)
第3部 多民族国家の崩壊とハプスブルク家の史的意義(帝都ウィーンとハプスブルク家;ハプスブルク帝国の崩壊への兆し;最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ;明治日本とハプスブルク家;二十一世紀のヨーロッパとハプスブルク家時代の史的意義)
著者等紹介
江村洋[エムラヒロシ]
1941年東京生まれ。1970年東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。元東洋大学文学部教授。主にドイツ語圏のヨーロッパ文化史、とくにハプスブルク家関係の研究を続けている
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感想・レビュー
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きぬとら
5
観光前に付け焼刃の知識を仕入れるため移動中の飛行機内で読了。 表面をかすったような勉強だったけど、現地でガイドさんの話にもついて行けたと思う。旅行には別の文庫本も持参したけどこちらは手付かずに終わった。2016/10/16
中島直人
3
(図書館)読了2020/12/19
のん
3
歴史は苦手だけれど、ヨーロッパを知りたいと思うとハプスブルク家の事は読んでおきたいと思い手に取りました。約700年続いた王朝の歴史が、わかりやすく、思いのほか面白くよめました。2018/02/07
三城 俊一/みきしゅんいち
2
強大な軍事力を持たないハプスブルク家は、どのように支配領域を増やし、なぜ長続きできたのか。現代との繋がりを意識させつつ、ハプスブルク家の歴史をたどる。 長い歴史で登場したのは名君ばかりではなかったが、「強大な敵には正面から立ち向かわず、逃げてやり過ごす」という伝統によって危機を克服できたという分析は興味深い。 明治日本との関わりにも言及されており、岩倉使節団のウィーン訪問や、フランツ・フェルディナントの訪日などの記述も面白く読めた。2017/08/29
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