内容説明
古代ギリシア人にとって、戦争はあらゆる経験の中心であった。重厚な甲胄、盾を身につけた重装歩兵が無数の槍を突き出しながら前進する密集方陣戦から、途方もない殺戮をともなったアレクサンドロス大王の遠征まで、古代ギリシアで繰りひろげられた戦争の全てを網羅。従来の古代ギリシアのイメージをくつがえし、生々しくかつ精緻に「戦うギリシア文明像」を描き出した、ヴィジュアル版ギリシア史。
目次
1 初期ギリシアの戦い(前一四〇〇‐前七五〇)(宮殿の戦争=進化をもたらした袋小路―ミュケナイ時代の崩壊;ギリシア暗黒時代―略奪と急襲 ほか)
2 都市国家の勃興と西欧型戦争の形成(前七五〇‐前四九〇)(重装歩兵の登場;自作農の対決 ほか)
3 大戦争(前四九〇‐前三六二)(ギリシアの防衛;ペロポネソス戦争 ほか)
4 第二次軍事革命(前三六二‐前三三六)(マケドニア王フィリッポスとギリシアの戦争の大刷新;特殊科学としての戦争)
5 アレクサンドロス大王―ヘレニズムの戦争の創造(前三三五‐前一四六)(アジア横断;全面戦争 ほか)
著者等紹介
ハンセン,ヴィクター・デイヴィス[ハンセン,ヴィクターデイヴィス][Hanson,Victor Davis]
カリフォルニア州立大学古典学教授。ギリシア都市国家の軍事史が専門。古代ギリシアの自作農がギリシアの重装歩兵の起源であり、この重装歩兵による密集方陣戦が西欧型戦争の原型を形づくったとする説を発表、古代ギリシアの戦史研究に革命的な新機軸をうちだした
遠藤利国[エンドウトシクニ]
1950年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。翻訳家。国学院大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろい
ハルバル
May
kouheiheihei