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図説 古代ギリシアの戦い

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  • サイズ A5判/ページ数 311p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784887215948
  • NDC分類 231
  • Cコード C0022

内容説明

古代ギリシア人にとって、戦争はあらゆる経験の中心であった。重厚な甲胄、盾を身につけた重装歩兵が無数の槍を突き出しながら前進する密集方陣戦から、途方もない殺戮をともなったアレクサンドロス大王の遠征まで、古代ギリシアで繰りひろげられた戦争の全てを網羅。従来の古代ギリシアのイメージをくつがえし、生々しくかつ精緻に「戦うギリシア文明像」を描き出した、ヴィジュアル版ギリシア史。

目次

1 初期ギリシアの戦い(前一四〇〇‐前七五〇)(宮殿の戦争=進化をもたらした袋小路―ミュケナイ時代の崩壊;ギリシア暗黒時代―略奪と急襲 ほか)
2 都市国家の勃興と西欧型戦争の形成(前七五〇‐前四九〇)(重装歩兵の登場;自作農の対決 ほか)
3 大戦争(前四九〇‐前三六二)(ギリシアの防衛;ペロポネソス戦争 ほか)
4 第二次軍事革命(前三六二‐前三三六)(マケドニア王フィリッポスとギリシアの戦争の大刷新;特殊科学としての戦争)
5 アレクサンドロス大王―ヘレニズムの戦争の創造(前三三五‐前一四六)(アジア横断;全面戦争 ほか)

著者等紹介

ハンセン,ヴィクター・デイヴィス[ハンセン,ヴィクターデイヴィス][Hanson,Victor Davis]
カリフォルニア州立大学古典学教授。ギリシア都市国家の軍事史が専門。古代ギリシアの自作農がギリシアの重装歩兵の起源であり、この重装歩兵による密集方陣戦が西欧型戦争の原型を形づくったとする説を発表、古代ギリシアの戦史研究に革命的な新機軸をうちだした

遠藤利国[エンドウトシクニ]
1950年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。翻訳家。国学院大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろい

1
資料については非常にしっかりしているし、図解も良い。 しかし「古代ギリシア礼賛」が強すぎてちょっと… 人口の拡大で分業化が進み、戦争規模が拡大したのは必然なのに、それを感情論で語るのには違和感がある。 ギリシア重装歩兵の最強さが良く書かれているが、それとて自作農(納税者・為政者)自身が戦士であり、防御的な戦争がメインだったことから「防御」に重点が置かれた初期の完成された戦闘形態なのかと。 実際、重すぎて攻撃・侵略に向かないと明記しているし。 あと、「自由民の世界」は奴隷に立脚していることも分かって面白い。2014/01/26

ハルバル

0
★★★★☆2014/07/29

May

0
 プラトンをして「すべてのギリシア都市国家のあいだに、生来つねに存在するもの」とまで言わしめたギリシアにおける戦争の形態がどのような変遷を経たのか、そしてこの「ギリシア的な戦争形態」がのちの西洋の軍事的伝統の中核となっていった経緯を述べた書。  筆者の論については、ギリシアにおいて重装歩兵戦術が発達した理由を短期決戦としている点に特徴があるような気がするが、他の類書を読んだことがない私にははっきりと断言できない。「古代ギリシアの市民による政治と軍事の監視体制(シビリアン・コントロール)がマケドニアのプロ軍2012/12/11

kouheiheihei

0
重装歩兵戦が出現してから最初の二世紀(BC700-BC490)は市民が責任感と平等主義という観念を育み、アルカイック期の精神的土台となった。古典時代の決戦は戦死者の減少と、戦争の期間と場所に論理的制約を設定する方向に進んだが、BC4C以降、逆の方向に進んだ。著者はフィリッポスやアレクサンドロスは決戦は敵の壊滅を目標とした有効な一手段である事を知った、邪悪な軍事革新者だと述べている。ハンニバルやナポレオンでなく、ヒトラーと比較したほうがいいとまで言う。こういう論調はあまり見たこと無かったので面白かった。2019/02/17

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