内容説明
めくるめく数学史の旅先案内人は、絢爛豪華な図版達。目で見てわかる初の数学史。
目次
ゼロ年
天体の観測者たち
ピタゴラスの定理
幾何学原論
算経十書
インド数学
智慧の館
中世の学問
ルネサンス
イギリスの数学
代数と幾何学の結合
機械仕掛けの宇宙
躍動する数学
大海原と星
五次方程式
新しい幾何学
代数学の方言
作用の場
無限をとらえる
サイコロと遺伝子
机上戦
数学と現代美術
機会言語
カオスと複雑系
著者等紹介
マンキェヴィチ,リチャード[マンキェヴィチ,リチャード][Mankiewicz,Richard]
作家、イベントプランナー、デザイナーとして数学の文化的側面を紹介。オクスフォード大学およびオープンユニヴァーシティーで学び、現在、ミドルセックス大学の準研究員
秋山仁[アキヤマジン]
1946年10月東京都生まれ。理学博士。上智大学大学院数学科修了後、ミシガン大学数学客員研究員、日本医大助教授、東京理科大学教授、文部省教育課程審議会委員などを経て、現在、東海大学教育開発研究所次長、東海大学理学研究科教授、NHKテレビ・ラジオ講座講師
植松靖夫[ウエマツヤスオ]
1953年、北海道生まれ。上智大学大学院博士後期課程修了。現在、東北学院大学文学部助教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
頼ママ
1
数字が記録された最古のものは、紀元前3万5000年ごろ! そこから始まって、自然や芸術などおよそ数字では表しきれないと思われるようなものと数学とを結びつける、フラクタルやオートマトンといった最新の現代数学までをも網羅した、魅力的な本でした。図説とある通り、豊富に掲載されている図版や写真も、理解を深めてくれる助けになりました。知識の上書きはいったいどこまで続くのでしょうね。最後の一文「数学は人生と同様に依然として予想不可能なままである。」その通り! だからこそ面白いんですよね、人生も数学も。2013/04/13
とも
0
図形がとても綺麗。2009/12/07
nanatsugasa
0
最初は古代世界でどのような数学が使われていたのか、歴史背景と史料を基に説明されている。測量、建築、分配、宗教といった社会的な生活を送るにあたり数を考える必要が生じていったのだろう。また、天文学が科学に与えた影響の大きさを再認識した。名前を知っている偉大な数学者、科学者に関しても著名な定理を説明して終わりとするのではなく、その発見に至る多数の人々の繋がりや時代背景を説明してくれている。古代から現代に至る数学の「歴史」を知るのには面白い。教皇庁はコペルニクスの理論を当初は推奨していたことは知らなかった。2023/08/04