内容説明
人を〈戦い〉にむかわせる背景にはいかなる価値観がはぐくまれているのか?歴博による日本初の「戦い」の学際的研究第5弾。
目次
第1部 戦争と学問の姿勢(後藤守一の「日本精神」論;弥生文化と日鮮同祖論;戦争と柳田民俗学;歴史的認識・戦後歴史学・ナショナリズム)
第2部 戦争にみる「我ら」と「彼ら」(「朝敵」という語の成立;一六世紀末の対外戦と降倭―いかにして朝鮮人に転身したか;境界の地・「和人地」の人びと)
第3部 イデオロギー表現の諸相(幕末における会津藩士の殉難とその埋葬―会津戦争を事例として;近代日本の軍歌にみる戦争観;ワンダーフォーゲルから戦時動員体制へ―二〇世紀初期ドイツの民族意識の特質)
著者等紹介
新谷尚紀[シンタニタカノリ]
国立歴史民俗博物館民俗研究部教授。専門は民俗学。1948年生まれ
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