内容説明
勇猛な騎士ゲオルギウスの槍に刺されて息絶えた翼に眼状紋のある龍、幾重にもとぐろを巻く長大無辺の海の支配者レヴィヤタン、ジークフリートの剣に倒れた龍のファーヴニルと狡猾の小人レギン、天照大神の弟、須佐之男命が立ち向かった八岐大蛇、きらめく虹色の羽毛にのって天に舞いあがる多色夢幻の獣ケツァルコアトル…神話の国に棲むありとあらゆる龍を呼び集めた、奇妙で素敵な龍の世界。
目次
第1章 蛇龍(ラムトン長虫のたたり;ギーヴルとガルグイユ ほか)
第2章 龍もどき(リントヴルムの王の花嫁;ジークフリートとファーヴニル退治 ほか)
第3章 古典的な龍(聖ゲオルギウスと龍;ウォントリーの龍、戸惑いのうちに死す ほか)
第4章 空飛ぶ龍(アンピプテラと有翼の蛇;ケツァルコアトル、メキシコの羽毛のある蛇神 ほか)
第5章 ネオ・ドラゴン(バシリスクからコカトリスへ;タラスクの恐怖 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mstr_kk
7
古今東西(偏りはある?)の蛇〜竜系の幻想動物が、「ヨーロッパ中世に完成したドラゴンの形象にどれだけ似ているか」で分類されています。「これ、竜なの?」というものも多々ありますが、なかなか充実した内容で味わい深いです。図版も豊富です。2016/05/18
つくし
2
世界各国の龍について、想像の中に、信仰の中に、もしかすると現実に、歴史の中に、存在したかのように思わせる物語や言い伝えの数々。西洋絵画に登場するドラゴンから、日本の龍と中国の龍まで、姿かたちや善悪の差も読めるので面白いです。そういえばドラゴンに乗るという発想はいつ頃から出てきたんだろう。退治されたり畏れ敬われたりする存在のようだけれど。2022/11/12
tulip
0
ヨルムンガンドル、ファーヴニル、ワイヴァン、ピアサ、アンピプテラ、ケツァルコアトル、バジリスク、コカトリス、ヒュドラ、サラマンダー、2016/05/13
ころころ
0
見開きに世界地図あってわかりやすかった! おもしろい!2014/02/10
ゼニガメ
0
ワイヴァーンと女の子のお話が何とも切ない。東洋が龍を神やそれに近いものとするのに対して、西洋では悪であり、人間に倒されるものなんだねぇ。2013/05/04
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