目次
自身の体験を振り返るにあたって
ホームレス日記
訓練日記
就労日記
再出発日記
びーのびーのプロジェクトについて
著者等紹介
荒木龍三[アラキリュウゾウ]
1977年11月17日、大阪府豊中市に生まれる。幼少期より周囲の環境に溶け込めず、孤独な児童期を送る。2006年3月、聖和大学(現:関西学院大学)卒業。同年10月から3カ月間、失踪してホームレス状態に陥る。その後自身の障害を知るに至り、人生の再出発を決意する。現在、豊中市発達障害者支援プログラム「びーのびーの」に参加する傍ら、講演活動等でメッセージを発信し続けている
ゆゐ[ユイ]
1983年生まれ。近畿大学文芸学部卒。卒業後、介護の道を志す。大阪医専に入学。以前より発達障害について関心があり、現在は「豊中びーのびーのプロジェクト」のスタッフとして勤務。創作方面では主に同人誌で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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磁石
17
やはりホームレスって生活は、きついものだったか……。『発達障害』ゆえに、他の人なら無視してしまう、正真正銘の一からスタートする/本来は誰もがココから始まる。なのでか、自転車を手に入れた時の解放感が、懐かしいはずなのに新鮮で驚かされた。もうその当時、どうして乗りたかったのか忘れてしまった。けど、このように、行動範囲が/世界が広がる喜びがあったからなのかもしれない。……自分はどうだったのか、振り返りたくなる。2018/03/24
ひつまぶし
2
ホームレスの本というより発達障害の本だった。内容はホームレス日記、訓練日記、就労日記、再出発日記の四部に分かれる。ホームレス日記からは、野宿生活中の辛かったこと、生き抜くためにしていたことなどを追体験するように知れる。2000年代に入って若者ホームレスや障害者の存在に注意が向けられるようになった。あわせて、この社会で「ホームレスを語る」こと自体が変化したと思う。それは野宿経験者自身が語る場合にも当てはまる。語られるようになったけれど、その経験は個別化し、社会的には画一化しているのかもしれない。2021/06/29
きたむ
1
他人事ではない…(^-^;)2015/05/16
アチョ
0
恩師や旧友がいて良いね。そんな人がいたらいいな。2012/06/07
赤猫
0
ホームレス生活中でやった事や思った事。そこから復帰に向けて訓練した事と日記形式で書いてあり、とても身近に生活感を感じながら読めた。特に仕事などの対策メモが細かく書いてありリアル。そして「当時の自分を振り返って」のリストがほぼ共感でき、自分は辛さを今は感じていないが他人事とは思えず、余計に近い感覚で楽しめた。2017/03/12