内容説明
聖書を大阪弁によって広めるため、大阪弁の聖書があってもええやないですか。
目次
イエス・キリストはんが生まれはりましたで~の巻
東方の博士はんらが来はりましたの巻
エジプトに逃げなあかんの巻
バプテスマのヨハネはんの巻
イエスはんのバプテスマの巻
悪魔はんからの誘惑でっせの巻
お弟子はんよ来い来いの巻
山上の垂訓でっせの巻
律法は守らんかいの巻
不倫すんなの巻〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
horihori【レビューがたまって追っつかない】
8
イエスはんは言わはった。「ええか、耳かっぽじってよう聞けよ。」 ネタではなく「聖書」なので、ツッコミもボケもなく面白みは大阪弁だけ。 それでも馴染みのある言葉のおかげで、仏教徒でもするする読める。 ホテルに置いてある聖書も、この本にしたらおもろいのになぁ。2008/07/07
ふたば
4
いずれの宗教も、その教義には、心に響く何かがある。 久しぶりに読む聖書がずいぶん身近に感じられるものとなったので、一般的な聖書ももう一度読んでみようという気持ちになったし、このところ、大工の子であったイエスが、どういった言葉遣いで話していたのかが気になるようになっていたところだったので、この本はなかなか興味深かった。ぺらんめぇ調だったのか、それらしく丁寧かつ上品に話すすべを身に付けていたのか。。。 いずれにしても、これはこれで、響くものはあった。2020/02/12
みさと
1
新約聖書の「マタイによる福音書」をたこ焼き味のコテコテ大阪弁に訳した、ものごっつうオモロイ「聖書」。イエス・キリストはんの生涯を大阪弁で楽しむとともに、聖書を大阪弁によって日本中に広めることを目的とするそうだ。ちょっと見てみよう。「天地の主(あるじ)はん。わてはあんたはんをほめたたえまっせ。」(P85)、「シモン・ペトロが、『あんたはんはメシア(救世主)でおま。生ける神はんの子に間違いおまへん』と答えやったんや。」(P122)など。ひょっとしたらルターが聖書をドイツ語に訳した時もこんな気分だったのかも。2020/03/23
てっしー
1
「どいつかが、あんたはんの右の頬をぶちかましよったら、左の頬かて向けたれや」…いろんな意味で、残念な一冊。確かに聖書の登場人物は田舎者が多いのに、皆きちんとした喋り方なのは違和感があるため、試み自体は素晴らしかったが、ちょっと関西弁を誇張しすぎではないか。(NHKの朝ドラみたいな感じ。)それに「聖書」といっても「マタイ」だけだし、節の番号は振ってないし、下欄の脚注は語と頁が大幅にずれていて使いにくいし、丸ゴシックの字体は読みにくいし…この手の本は、徹底的に細部にこだわるからこそ面白いのではないか?2012/02/12