内容説明
護憲、平和、選挙、汗、怒り、失意、情熱…。社会党の命の糧を痛根の涙で赤裸々に語る五十人。
目次
第1部 学究者の立場から(社会主義理念の現代的再生を;「護憲」の日本社会党と私;ルビコンを渡った社会党 ほか)
第2部 議員の立場から(言うべきときには言わねばならない;歴史に何が記憶されるか;憲法の理念に立ち返ろう ほか)
第3部 活動家の立場から(社会党の生命は護憲にあり;末端党員の怒り;風にそよぐ葦が果して大勢か ほか)
第4部 評論家の立場から(三十三年の夢;見るに忍びない…;非軍事国際協力隊を ほか)
第5部 党外者の立場から(的中、社会党“数寄屋橋”論;地方から攻め上る、世論とともに;社会党への最終弁論;社会党も日教組も政権の深みにはなるな ほか)
第6部 特別寄稿―「社会党よ永遠なれ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しょむ研(水野松太朗)†選挙マニア!?
5
護憲新党あかつきを結成した上田哲氏による、右傾化した社会党への批判本。丁度自社さ連立の頃に書かれた本で、この連立が契機で社会党系が衰退していったのは周知の事実。2016/04/20
スズキパル
1
1994小選挙区制の容認への反発から社会党を離党した上田哲氏編著。それまで反原発や護憲運動等に携わってきた社会党活動家やシンパによる、当時の社会党の政策転換への怒りと絶望の声が生々しく記されている。護憲派議員への厳しい「選別」を行った当時の連合の山岸章氏への憤激の声や、小選挙区制の導入を「翼賛体制」に例え、その成立に危機感を煽る意見が特に印象的。労組依存体質から抜け出せないままに、それまでの基本理念を大きな議論もなく反故にしてきた社会党が、その後自社さ連立を経て凋落の一途を辿ったのも必然に感じる。 2017/04/02




