内容説明
“黒と白のせめぎ合いに命を懸ける”“人間讃歌、だね”―「加藤光峰のことだま」より。古代文字に魅せられ、ほとばしる生命を刻み込むように生み出された墨線の芸術。先駆者として孤高を貫いた書家加藤光峰の晩年の足跡を中心に、その心血を注いだ代表作をまとめた珠玉の作品集。
目次
大作
小作品
臨書
言霊
著者等紹介
加藤光峰[カトウコウホウ]
古代文字を感性と思念で芸術の世界に開花させた芸術家。東洋漢字圏の独特な芸術と言われてきた書を、その始原に立ち返り検証し、書表現の全く新しい地平を開拓した第一人者。無所属ながら、半世紀にわたり海外展を始め多くの大小展覧会を開催し続けた。現今の作品群は「造形的宇宙の新たなる創造」と評価される。制作態度は一貫して造形芸術の終極、形と線・色と面・韻と律等を単純な筆墨に託し、墨線(線質)と余白に転化生成して己が内面を表出。オリジナル作品を目指すと共に常に人間性の昂揚と思索執筆に没頭したヒューマニスト派の作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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