内容説明
昨今相次いで刊行される授業研究―その多くは、大学人特有の抽象ぐせ、概括病、感傷的色づけ等の症状が顕著である。これでは授業は良くならない。自らの授業実践を具体的に紹介した『大学の授業』(5刷)、講義中心の授業を分析・批判した『大学授業の病理』(2刷)と三部作をなす最新の授業研究批判。
目次
第1章 教育学者の読み書き能力
第2章 概念分析を教える授業
第3章 拙著『大学の授業』の書評に対する代案
第4章 色づけ
第5章 様ざまな不整合
第6章 講義・「何でも帳」・私語
第7章 授業思想
著者等紹介
宇佐美寛[ウサミヒロシ]
1934年神奈川県横須賀市に生れる。1953年、神奈川県立横須賀高等学校卒業。1957年、東京教育大学教育学部教育学科卒業。1959年、東京教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。1960年、東京教育大学助手。1961年、米国、州立ミネソタ大学大学院留学。1965年、教育学博士の学位を取得。1967年、千葉大学講師。1968年同、助教授。1977年同、教授。1993年、教育学部長、1998年、東京学芸大学教授に併任。2000年停年退官、千葉大学名誉教授。埼玉県立大学、国立看護大学校、聖母大学等の非常勤講師
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