世界史の鏡<br> ジハードの町タルスース―イスラーム世界とキリスト教世界の狭間

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世界史の鏡
ジハードの町タルスース―イスラーム世界とキリスト教世界の狭間

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784887085084
  • NDC分類 209.4
  • Cコード C1322

出版社内容情報

『読売新聞』2009年9月20日 「本よみうり堂」より
ジハード,聖戦ということばは昨今のニュースでもしばしば耳にする。イスラム教徒の異教徒に対する戦いであり,一身を犠牲にすれば栄誉ある殉教と見なされ,天国に行けると考える。かつてシリア北方ではイスラム勢力とキリスト教を信じるビザンツ帝国が衝突をくり返していた。この地域にあって,9,10世紀にジハードの町として栄えたイスラム都市がタルスースである。(以下略) (評者:本郷和人)


『出版ニュース』2009年9月下期号より
・・・前略・・・8世紀末,キリスト教世界の最前線ビザンツ帝国との境界にあたる小さな町タルスースは,ムスリムにとってのジハードの前線基地として位置していた。本書は,このジハードの町においてムスリムがいかなる社会を形成し,人々がどのようなアイデンティティやイデオロギーに基づいて活動し,他の地域と何が違っていたのかを考察する。・・・中略・・・ジハードの意味を問うイスラーム史研究の新たな境地。

内容説明

ジハードとはイスラーム教の拡大とその防衛のための戦い。8世紀末、キリスト教世界の最前線ビザンツ帝国との境界の小さな町タルスースは、町ごと、ジハード(聖戦)の前線基地となった。自発的に集まった戦士たちであふれる町。人々は、どこから来て、何を考え、どんな生活をしていたのだろう?イスラーム過激派テロが続発する今、“聖戦”の本来の意味を問いながら、この稀有な町の歴史を紐解いてみよう。

目次

第1章 境界域の都市タルスース小史(イスラーム都市タルスースの建設;ビザンツ境界域の中心都市への発展;カリフ政権の衰退とタルスース)
第2章 タルスースの都市社会(タルスースの都市社会;タルスースの住民;タルスース社会の特徴)
第3章 歴史におけるビザンツ境界域(「ルームとのスグール」の範囲と構造;スグールの成立と発展;アッバース朝政権とすぐール再建事業;ムスリム勢力の交代とスグール)
第4章 タルスースの歴史が語るもの(「辺境」や「境界」を巡る諸問題;「辺境」都市タルスース)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

14
シリアとアナトリアの境目に位置する町タルスース。ビザンツ帝国とイスラーム勢力の境界領域に位置した都市の歴史を見ることで、イスラームにとっての「境界」「辺境」とは何かを考える。「ジハード」の拠点という意識を持ち、それゆえにアッバース朝が衰えを見せてもなお自立化せず、中央の支配に服することを志向したというのは面白い。またタルスースが「ジハード」の町として称揚を始めるのが、ビザンツに対して守勢になって以後というのも興味深いところ。短い内容だが都市のアイデンティティがいかに生起するのかを考えさせられる。2021/05/27

naagita

1
8世紀末から10世紀にかけて、イスラム帝国アッバース朝の辺境に位置し、キリスト教帝国ビザンチン帝国への「ジハード(聖戦)」の最前線に立っていた軍事都市、タルスース(現トルコ領。アナトリア半島の南東の付け根に位置する)の歴史を紹介した本。イスラム帝国の興廃とともに性格を変えていった都市が、後世「ジハードの町」として聖別されていくプロセスを、もちっと読ませてもらったほうが面白かったかな。2009/08/08

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