世界史の鏡<br> ハイチの栄光と苦難―世界初の黒人共和国の行方

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世界史の鏡
ハイチの栄光と苦難―世界初の黒人共和国の行方

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  • サイズ B6判/ページ数 151p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784887085015
  • NDC分類 259.3
  • Cコード C1322

出版社内容情報

『西洋史学』2008年No.232〈2009.3.25〉書評から
(前略)・・・ 著者は、高校を卒業して間もない大学生にハイチについての知識を問うている。ハイチの位置の正答率は9パーセント、連想することを7つまで書かせたが、最高でも3つを書いたのがせいぜいで、ゼロが70人、一人当たりの平均は0.4個、連想した言葉は、「黒人」4人、「フランス」または「フランスの植民地」あるいは単に「植民地」が4人、「独立」2人、「コーヒー、ナポレオン、トゥサン・ルヴェルチュール、ヴードゥー教、小さい国、国旗、サン=ドマング、国連軍」などが各1人という結果だったという。こういう結果から考えても、本書は、高校の世界史を教えている教員、歴史に関心のある学生、ヨーロッパとアメリカ合衆国しか知らない人々、アジアやアフリカに関心のある人々など、広く読んでもらいたい良書である。・・(略)・・ハイチは世界初の黒人共和国として生まれたにもかかわらず、現在は筆舌に尽くしがたいほどの困難な国情にある。そのような栄光の独立史と現代の苦難のあいだの落差はとうして生まれたのか。その理由を近代世界史の中のカリブというグローバルな連関の中で考える。それが著者の意図する本書の狙いである。・・(略)・
1804年ハイチは独立を宣言し、翌年最初の憲法を制定した。そこでは「ハイチの国民は肌の色にかかわりなく黒人と呼ばれる」と規定された。これによって、黒人やムラート(白人と黒人の混血)はもとより、ハイチに残留してハイチ国民として認められた白人もすべて「黒人」と呼ばれることになった。これは、当時の国民国家が、暗黙のうちに前提とする「国民=白人」国家とは対極にあるものであったとする説明は、とりわけ興味深い。・・(略)・・最後になったが、第4章のポストコロニアルの解説は、とてもわかりやすく、理解しやすい解説だと感じた。ネグリチュードやクレオリテの問題を、普通の言葉で説明するこの部分は、学生たちに読ませたい説明である。〈評者:藤川隆男〉

内容説明

近代世界史のカリブ海地域で起った大西洋黒人奴隷貿易と、その奴隷たちが独立革命を達成したハイチ。革命後200年の今、“世界の最貧国のひとつ”として破滅に瀕しているのは何故か。

目次

序章 ハイチへの眼
第1章 栄光のハイチ
第2章 「世界システム」のなかのカリブ
第3章 苦難のハイチ
第4章 「ポストコロニアル」のカリブ
終章 ハイチからの問いかけ

著者等紹介

浜忠雄[ハマタダオ]
1943年札幌生まれ。1975年北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。北海道教育大学岩見沢校助手、同助教授、同教授を経て、2003年より北海学園大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RF1

3
フラットに世界をみる難しさを感じつつ。カリブ海地域を切り離して考えない視点。黒人としての誇り、クレオール、アリスティド氏の真相…いろいろ気になる2012/09/08

upawni

1
大変読みやすく、分かりやすく書いたあった。はじめに最適かもしれない。2010/03/28

三門 優祐

1
研究導入用。それほど深く突っ込んだ研究書ではない。2009/04/20

カコ

0
ハイチ独立の過程は興味深い。あと、現状についての考察も。これを元に色々読んでくっていう感じですかねぇ。2009/11/09

松田望

0
韓国、日本の問題を考える一助として読む。帝国の過酷な植民地政策を見て、同時代(一八〇〇年代)の日本はびびって欧米化したのだろうなと想像に難くない。2019/12/27

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